更新日: 2024.10.10 その他家計

その節約って本当に意味がある? FPが教える効果的な節約術とは?

その節約って本当に意味がある? FPが教える効果的な節約術とは?
2022年は日用品や食料品、ガスや電気など相次ぐ値上げがあり、生活への影響が気になります。値上げに対応するため節約することは必要不可欠ですが、その節約は本当に意味があるのでしょうか。
節約について考えるとともに、効果的な節約術をお伝えします。
杉浦詔子

執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)

ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
 
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
 

値上がりしている主なもの

2021年の秋ごろから食料品や日用品などの値上がりが気になるようになり、2022年も小麦粉や食用油などの原材料価格の高騰に伴い、加工食品や冷凍食品が値上がりしています。
 
食品以外にも、さまざまな日用品や電気・ガス料金、ガソリン代なども値上げが続き、家計の支出が増える要因ともなっています。これらの値上げに対応するために、支出を抑える節約は大切です。
 

意味ある節約になっているか見直したい3つのこと

節約をしているが、それが家計にとって意味がある節約になっているか、以下の3つについて考えてみましょう。
 

買いだめ

食品や日用品のまとめ買いで、単価を安く抑えることも必要です。しかし、使い切れないほど買いだめしてしまうのは意味のない節約といえます。
 
食品類には賞味期限があり、気づかないうちに期限を過ぎてしまい、結局捨ててしまうのは節約ではなく無駄となります。
 
また、日用品類も買い置きする量によっては保管場所を確保しなければならず、そのために収納庫などを新たに購入するのは本来必要のない支出でしょう。効果的に節約するには、一定の期間で使い切れる量の買い置きにとどめることです。
 

こまめな節電

電気代の値上がりに対応するには、こまめに照明を消すことも大切です。しかし、消し忘れがないか何度も家中を確認したり、消してほしいからと家族と口論になったりというのは節約のためとはいえ、無駄な労力ともいえます。
 
効果的に電気代を節約する方法は、消し忘れを防げる人感センサー付きの照明に切り替えることです。また、電気代があまりかからず、長持ちするLED電球や蛍光灯への交換も行いましょう。
 
交換時の費用はかかりますが、長い目で見ると人感センサー付きのLED照明に変えることで、ストレスのない節電が可能となります。
 

特売が目的の遠いスーパーへの買い物

同じ商品の場合、1円でも安く購入すれば節約にはなります。しかし、特売で普段より安い卵やトイレットペーパーを買うために、例えば自転車で30分かかるスーパーまで行くのは効率的な節約とはいえません。
 
買い物のために自転車で往復する時間をパートなどで働く時間に変えると、その時間分の収入を得ることができます。こうした働き方が可能であれば、効率的に節約をするために近くのスーパーやネットスーパー、個人宅配を活用し、働く時間を増やすことで収支の改善ができます。
 
なお、遠くまで買い物に行くことがストレスの発散となっており、逆に仕事の時間を増やすことがストレスとなる場合は、無理に変える必要はありません。
 

まとめ

今回は、3つの節約方法について確認しました。ただし、それぞれが意味のある節約となるかどうかは、家庭の事情などによっても変わってきます。
 
また、この3つ以外にも節約する方法は多々ありますので、もっと効果的に節約する方法や工夫できることがないか、家庭内でチェックしてみましょう。
 
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

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