更新日: 2024.10.10 ライフプラン
結論!現代の日本人が一生に必要な資金は2億円。給料だけで稼ぎきれないときの対処法
本記事では「人生の3大資金」としてかかる費用について詳しく解説するとともに、給料だけでは稼ぎきれない場合の対処法も紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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収入の平均は約2億5000万円
全国銀行協会によると、一生のうち給与やボーナス、老後の公的年金などを合わせた収入の平均は、約2億5000万円とされています。一生に必要な資金は2億円とされているため、単純に比較すれば収入だけで十分に賄える計算です。しかし、収入や支出は各家庭によって異なるため、将来必要となる資金を準備できない可能性もあるでしょう。
人生においては、住宅購入やお子さまの進学、老後の生活など、ライフイベントごとに多くの資金が必要となります。例えば、国土交通省の調査によると新築注文住宅を購入した場合の購入金額の平均は約4615万円であり、その内27.2%(約1255万円)が自己資金であることが分かります。
また、文部科学省の調査によると幼稚園から大学まですべて国公立に通った場合の教育資金は約790万円、すべて私立に通った場合の教育費は約2200万円であることが分かります。さらに、金融庁の調査によると、老後の人生が20〜30年あるとした場合、年金の不足分への老後資金として1300〜2000万円が必要とされています。
このように「人生の3大資金」と呼ばれる住宅資金や教育資金、老後資金だけで大きな費用負担が発生します。そのため、将来の資金需要に備えて計画的に準備しておくことが大切です。
貯蓄の一部を「運用」に
銀行預金などで安全かつ確実に貯蓄することも大切ですが、貯蓄だけでは将来的に資金不足に陥る可能性もあります。将来の資金需要に備えるためには、資金の一部を運用へまわすことも検討しましょう。ただし、資産運用は預貯金などとは異なり、元本割れのリスクがあることに注意が必要です。
資産運用はなるべくリスクを抑えて行う必要があるため、長期的な視点で運用することが基本となります。長期間、定期的に資産を積み立てるイメージで運用することで、保有資産の価格変動リスクをある程度抑えられます。
長期の資産運用に適した方法としては「つみたてNISA」や「iDeCo」などが挙げられるでしょう。つみたてNISAやiDeCoは運用益が非課税になるなど、税制面での優遇を受けられることがメリットです。
一生に必要な資金を給料だけでは稼ぎきれない可能性がある場合、「つみたてNISA」や「iDeCo」などの活用が必要です。前述の方法で、運用益や節税効果を得ることが重要なポイントと言えるでしょう。
出典
一般社団法人 全国銀行協会 Q.人の一生に必要な資金はどのくらいなのでしょうか?
国土交通省 令和元年度 住宅市場動向調査報告書
文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査の結果について」
文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部