更新日: 2022.06.01 その他家計

子育て世代へ値上げに対する実態調査! みんなは実際生活費のどこを削っているの?

子育て世代へ値上げに対する実態調査! みんなは実際生活費のどこを削っているの?
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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小麦粉やパンなどの穀物関連や、ガソリンや灯油などのエネルギー関連の価格、光熱費などが高騰しています。背景には、原材料の高騰、円安、そしてウクライナ危機などが影響しています。特に昨今では、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機の報道が増えているため、身近に物価高騰を感じるのではないでしょうか。
 
株式会社ビースタイル ホールディングスは「生活費の上昇」をテーマに、2022年3月23日〜3月30日までの一週間で、就労志向の主婦・主夫層に向けてアンケート調査を行いました。
 
食料品や光熱費など、生活にかかる費用についてどう感じているか聴取したところ、「高くなってきている」と回答した人は94%もいました(※1)。こんなにも多くの方が生活にかかるお金の値上げを実感しているのです。
 

出典:ビースタイルグループ 物価高の中、主婦層は今後の生活費をどう予測しているか?
 
実際、主婦・主夫層の中には物価高騰により節約を強いられ、「生きていくのが大変になってきた」「収入は減っているので家計が苦しくなる一方」と悲痛な叫びをあげる方もいました。
 
値上げによって家計が火の車になる前に、主婦・主夫層は実際どの商品が高くなっていると感じているのか、また生活費のどの項目を削っているのかを見て、節約の参考にしてください。
 

値上げを実感する品目は「食品関連」がずばぬけて多い結果に

まずは、消費者が特にどのような商品に値上げを実感しているかについてです。
 
日本インフォメーション株式会社は、「2022年の値上げに関する意識・行動調査」の中で、「値上げを実感する項目」について調査しました。結果を見てみると、「生鮮食品」57.9%、「ティッシュ類」40.1%、「インスタント麺」38.7%が上位でした(※2)。
 

出典:日本インフォメーション株式会社 〜値上げの春 消費者はどう対応?~ 2022年の値上げに関する意識・行動調査
 
特に、野菜・果物・肉・魚などの「生鮮食品」に関しては年代にかかわらず値上げを感じており、その中でも40〜50代の女性の70%以上が値上げを実感しています。
こうして見てみるとやはり、食品関連の値上げは深刻なようです。
 

子育て世代が多く削る生活費は「食費」と「光熱費」だった!?

では、生活にかかる費用が高騰している現在、主婦・主夫の方々は生活費のどの項目を削って生計を立てているのでしょうか。主婦・主夫などの子育て世代を中心としたアンケート結果を見ていきましょう。
 
株式会社ウィナスは、子育て世代の会社員111名を対象に、物価高騰に対する子育て世代の意識調査を実施しました。
 
「昨今の物価高騰を受けて、どのような対応をしていこうと考えていますか。」との質問に「家計の見直し」と回答した方に向け、さらに「具体的に家計のどういった項目の見直しを実施・検討していますか。」と質問したところ、「食費」が75.5%、「水道光熱費」が59.2%を占める結果となりました(※3)。
 

出典:株式会社ウィナス 物価高騰に対する子育て世代の意識調査
 
生活に欠かせない食事にかかる食費や、ライフラインである水道光熱費は、本来であれば削りたくないところですが、物価高騰の打撃を受けて削らなければならない、という苦渋の選択を強いられている方が多いのではないでしょうか。
 
実際、アンケートに回答した人の実際の声には、「これ以上どう節約したらいいかわからない」という声や「給料は上がらないのに、ものの価格ばかり上がる」という声が上がっていました。物価高騰は、生活費だけでなく、人々の心まで苦しめているようです。
 

物価高に終止符が打たれる日は来るのか……

止まらない値上げラッシュ。今後の先行きが不透明なまま、子育て世代の主婦・主夫層は「食費」や「水道光熱費」などの生活費を削っていくしかない、というのが現状です。
 
特に性別や年代にかかわらず、主な値上げ実感項目の中でも大半を占めていた「食品関連」は、生活に欠かせない出費なため、家計の支出に大きな変化をもたらしそうです。
 
とはいえ、生活費を切り詰めすぎると精神的にも追い詰められてしまいますから、ほどほどに節約していったほうが良さそうですね。物価高が収まることを祈るばかりです。
 

出典

※1:ビースタイルグループ 物価高の中、主婦層は今後の生活費をどう予測しているか?
※2:日本インフォメーション株式会社 〜値上げの春 消費者はどう対応?~ 2022年の値上げに関する意識・行動調査
※3:株式会社ウィナス 物価高騰に対する子育て世代の意識調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部