ファイナンシャルフィールド>家計>その他家計>【都内1人暮らし】新卒で手取り19万、「奨学金」の返済が月1万6千円です。1人暮らしをするならどこがおすすめですか？

更新日: 2022.06.03 その他家計

【都内1人暮らし】新卒で手取り19万、「奨学金」の返済が月1万6千円です。1人暮らしをするならどこがおすすめですか？

大学を卒業した人の平均的な初任給は22万6000円ですが、そこから厚生年金保険料や健康保険料、税金が差し引かれることを考えると1年目の手取り月収は19万円前後となるでしょう。

一方、奨学金を利用した人の平均返済額は1万6880円です。東京都内の企業に勤めていて、手取りが19万円で奨学金を1万6000円ずつ返す場合、どのような所に住むのがおすすめなのでしょうか。詳しく説明します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 手取り収入19万円が借りられる物件は？
2 東京都内なら東部3区か市部
3 千葉県・埼玉県は家賃相場が低い
4 23区内なら東部！市部や千葉・埼玉もおすすめ

手取り収入19万円が借りられる物件は？

「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、大学を卒業した新卒者の平均賃金は1カ月あたり22万6000円でした。初任給は所得税と雇用保険料のみが控除されるので、額面と手取り額が大きくは変わりませんが、その後は厚生年金保険料や健康保険料も控除されるようになります。

1年目は住民税が引かれませんが、手取り19万円というのは大卒者が受け取る平均的な賃金と言えるでしょう。入居審査を行う上での判断基準は、「家賃の36倍にあたる年収」があるかどうかです。

また、1年目はボーナスの額が少ないため、単純に額面を12倍した金額を年収とみなします。額面が22万6000円の人だと271万2000円となるので7万5333円までの物件を借りることができるでしょう。

一方、理想的な家賃は「手取り収入の3分の1」と言われます。手取り19万円で奨学金の返済が1万6000円の人が使えるお金は1ヶ月当たり17万4000円です。そのため、理想的な家賃は5万8000円となります。

東京都内なら東部3区か市部

東京都の家賃相場は場所によって異なりますが、23区内ならば足立区・江戸川区・葛飾区の3つの区は比較的家賃相場が低く、1ルームの家賃相場が5万6000円から5万8000円となっています。

東京都の東部は南北を移動するための鉄道が少なく、例えば江戸川区から足立区・葛飾区に行くには時間がかかります。しかし、都心部へのアクセスは比較的良好で、東京メトロやJR線を利用すれば主要ターミナル駅まで30分ほどで移動できます。

東京都西部は、市部でも家賃相場が高いところがありますが、府中市や調布市、小金井市、国分寺市、狛江市などは1ルームの家賃相場が5万3000円から5万6000円ほどとなります。

また、都心からやや離れますが国立市や八王子市は1Kや1DKでも家賃相場が5万8000円以下です。また、西武池袋線や西武新宿線沿線の清瀬市や東久留米市、西東京市、東村山市は比較的家賃相場が低く、こちらも1Kや1DKであっても家賃相場が5万円台前半となっています。

JR線よりも私鉄沿線のほうが家賃相場は下がる傾向にありますので、乗り換えの回数なども考慮しながら部屋探しをするとよいでしょう。

千葉県・埼玉県は家賃相場が低い

勤め先が都県境にある場合などは、思い切って隣接県で部屋を探すのも一つの方法です。例えばJR京浜東北線沿線をみてみますと、東京都の赤羽駅周辺の家賃相場が6万5000円であるのに対し、隣の川口駅なら5万7000円、さらに一つ先の西川口駅なら5万3000円と、都県境を越えるだけで家賃相場が大きく下がります。

同様に千葉県は家賃相場が安く、東京メトロ東西線だと終点駅の西船橋駅こそ6万円と高いものの、それ以外ならば相場が抑えめです。

1都3県をみますと東京都と神奈川県は家賃相場が高いのですが、埼玉県と千葉県は低いです。勤め先が東京東部にある場合は千葉県、北部や西部にある場合は埼玉県も調べてみるとよいでしょう。

23区内なら東部！市部や千葉・埼玉もおすすめ

手取り19万円で奨学金を1万6000円ずつ返済している場合、理想的な家賃は5万8000円です。東京23区なら足立区・江戸川区・葛飾区なら部屋を探せるかもしれません。また、JR中央線であれば東小金井駅より西側か、私鉄沿線の市部ならば部屋が探しやすくなるでしょう。

勤め先が都県境であれば千葉県や埼玉県も視野に入れると選択肢が増えてきます。乗り換えの回数や通勤時間も考慮しながら部屋を探してみてください。