更新日: 2022.06.15 その他家計

【電気代論争】エアコンって結局「つけっぱなし」で大丈夫なの? こまめに消すべき?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【電気代論争】エアコンって結局「つけっぱなし」で大丈夫なの? こまめに消すべき?
エアコンに関して、長年世間をにぎわす議論があります。
 
それは、エアコンは「つけっぱなし」がいいのか、それとも「こまめに消すべき」なのかというもの。特に夏はエアコンをフル稼働することが多いので、どちらのほうが電気代を節約できるのか気になるところです。
 
そこで今回は「つけっぱなし」か「こまめに消す」かで、エアコンの電気代がどの程度変わってくるのか検証してみます。
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「こまめに消す」より「つけっぱなし」のほうが電気代が安いって本当?

検証を正確に遂行するためには、まず「つけっぱなし」と「こまめに消す」を同じ条件下で行う必要があります。
 
今回は、外気の最高気温が36.5℃、天気が晴れ時々曇り、エアコンの設定温度を26℃に設定したと仮定します。風量は自動風量です。「こまめに消す」は30分ごとにスイッチの入れたり切ったりを繰り返します。
 
この条件下では、結果として「こまめに消す」より「つけっぱなし」のほうが電気代が安くなるというデータが算出されました。特に日中では「つけっぱなし」のほうが消費電力量が顕著に少ないという結果です。
 
あくまで30分ごとに切り替えるという条件下ではありますが、日中にエアコンを使う場合は「つけっぱなし」にしたほうが電気代の面でお得なようです。
 

 

なぜ「つけっぱなし」のほうが安い?

「こまめに消す」より「つけっぱなし」のほうが電気代を安くできることには理由があります。それは、エアコンが稼働直後に多くの電力を消費するためです。
 
エアコンの稼働直後は、外気温との差が大きく、設定温度まで室温を下げることに多くの電力が消費されます。室温が設定温度付近まで下がれば、後は気温を維持するだけなので、エアコンの電力消費量もそこまで大きくならないのです。
 
「つけっぱなし」の場合、電力を大量に消費するのは稼働直後だけで、後は一定の消費量で維持されます。
 
これに対して「こまめに消す」の場合は、スイッチを切るたびに室温が一旦外気温近くまで上昇してしまうので、再びエアコンをつけたときに設定温度までもう一度室温を下げなければなりません。
 
このときにたくさんの電力を消費してしまい、結果として「つけっぱなし」より電気代が高くついてしまうというわけです。
 

夜は「こまめに消す」ほうが良い?

「つけっぱなし」のほうが電気代が安くなるのは、基本的に外気温との差が激しい日中です。
 
気温が下がってくる夜や、日中でも涼しい日の場合は、むしろ「こまめに消す」ほうが電気代を安くできるケースもあります。実際、上記の条件下での検証では、18時以降の夜の電気代は「つけっぱなし」より「こまめに消す」ほうが消費電力量が少ないという結果が出ています。
 
これは外気温との差が小さくなり、エアコン稼働時の消費電力量が減ったことが原因のひとつです。また、実際の生活では買い物や食事で家を空けることも多いでしょう。外出する時間が長くなるときは、エアコンのスイッチを切ったほうが電気代の節約につながります。
 
目安は30分以上の外出時で、その場合はエアコンを消してから出かけたほうが電気代的には良いでしょう。このように、エアコンの電気代は条件次第で大きく変わってきます。
 

電気代が安くなるのは使い分け?状況を見ながら適切にエアコンを使おう

エアコンの電気代は、稼働時の外気温との差やその人の生活スタイルによって大きく変わってくるものです。そのため「つけっぱなし」と「こまめに消す」のどちらが電気代的にお得かは、一概にいい切れないというのが実際のところです。
 
ですから、その日の気温や天気、自身の生活スタイルなどを鑑みながら「つけっぱなし」と「こまめに消す」を使い分けてみるのが良いのではないでしょうか。
 

出典

DAIKIN mission5-1「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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