「10年前のエアコン」を使ってて大丈夫? 最新機種と電気代はどう変わる?

配信日: 2022.06.24 更新日: 2024.10.10

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「10年前のエアコン」を使ってて大丈夫? 最新機種と電気代はどう変わる?
エアコンは生活になくてはならないものですが、もし古い機種を使っている場合は、省エネ性能の関係で電気代が高くついてしまう場合があります。
 
それでは、最新機種と比べて「10年前のエアコン」はどの程度電気代が変わってくるのでしょうか。検証してみることにしましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンの電気代はどうやって計算する?

エアコンの電気代は、製品の説明書やカタログに記載されている「消費電力」から割り出すことができます。「W(ワット)」という単位で表記され、電化製品が動く際に消費するエネルギー量を表します。
 
ただ、正確な電気代は、電化製品の消費電力だけでは割り出すことができません。電気代を正しく計算するためには、契約している電力会社がそれぞれ定めている電気料金を調べる必要があります。
 
電力会社の電気料金は、基本的に1kWh(キロワットアワー)当たりいくら、という計算法で設定されていることが多いです。「kWh(キロワットアワー)」とは、その電化製品が1時間動いたと仮定した際に消費されるエネルギー量を表した単位です。電力会社によって単価は異なりますが、一般的には1kWh当たり27円といったような料金設定が目安となります。
 
では、エアコンの消費電力が800W、電力会社の電気料金が1kWh当たり27円として実際の電気代を計算してみましょう。800WはkWに換算すると0.8kWとなりますので、そこに27円を掛け合わせることで1時間当たりの電気代を算出することができます。計算式は0.8kW×27円/kWh=21.6円/hとなり、この計算では1時間当たり約22円の電気代がかかっていることがわかります。
 
エアコンを1日に5時間使ったと仮定すれば、1日当たりのエアコンの電気代は21.6円×5時間で108円。これを毎日続けたとして、1ヶ月当たりのエアコンの電気代は108円×30日で3240円となります。
 

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最新機種と10年前のエアコンの電気代比較

最新機種と10年前のエアコンの電気代は、期間消費電力量の数値を比較することによって違いを見ることができます。期間消費電力量とは、1年を通じてその電化製品を使い続けたと仮定した場合に消費する電力量のこと。つまり、1年間にかかる電気代の目安です。最新機種と10年前のエアコンを比べますと、この期間消費電力量が相当に変わってきます。
 
例えば、2009年製エアコンの期間消費電力量が849kWhであるのに対して、2019年製エアコンの期間消費電力量は801kWhです。以上の数値は、省エネ型エアコンの代表機種の平均値から割り出された数値です。
 
ここから、1kWh当たり27円の電気料金で年間電気代を計算しますと、2009年製エアコンの年間電気代は2万2923円、2019年製エアコンは2万1627円となります。10年前のエアコンに比べて、最新機種は年間で約1300円電気代がお得になるという計算です。
 

なぜ最新機種のほうが電気代が安いの?

最新機種は古いエアコンに比べて省エネ性能が充実しており、高機能モデルの比較では10年前の機種に比べて年間電気代の違いがさらに顕著になります。
 
2011年製と2021年製の高機能エアコンにおいては、年間電気代が約7000円も差があるとのデータもあり、高性能なエアコンほど古い機種に比べて電気代の面でお得であることがわかります。
 
こうした技術的な革新の他にも、年式の古い機種は経年劣化によって性能が落ちている面も見逃せません。エアコンの寿命は一般的に10年が目安とされています。
 
10年前のエアコンは当時の高機能モデルであっても、フィルター内部や熱交換器などにほこりがたまり、冷暖房の性能が大きく落ちてしまいます。その結果、エアコン本来の能力がうまく機能せず、余計に電力を消費して電気代も高くついてしまうというわけです。
 

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エアコンの電気代が気になるなら!まずは年式を調べてみよう

10年前のモデルと比べて、最新機種のエアコンは多種多様な機能が充実しています。省エネ性能も企業努力によって年々向上しており、その結果が最新機種と古い機種の年間電気代にも顕著に表れています。
 
エアコンの電気代が高くて悩んでいるなら、まず自宅のエアコンの年式を調べてみてはいかがでしょうか。10年以上前のモデルを使っているなら、それが原因で電気代が高くなっているのかもしれません。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」の改定に関する件
一般社団法人 日本冷凍空調工業会 気になる消費電力量は…
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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