夏にピークを迎える今年の値上げ。「生活が苦しくなった」と感じる人が5割も! 備えるにはどうすればいい?

配信日: 2022.07.01 更新日: 2024.10.10

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夏にピークを迎える今年の値上げ。「生活が苦しくなった」と感じる人が5割も! 備えるにはどうすればいい?
最近、お店に行くと、食品や日用品が値上がりしていて買うのをためらってしまう、という人も多いのではないでしょうか?
 
ある調査では、最近の円安・物価上昇によって「生活が苦しくなった」と感じている人が5割にのぼることが分かりました。そこで今回は、今後も続く値上げにどのように備えればいいのか、考えてみたいと思います。
藤丸史果

執筆者:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

円安・物価上昇で「生活が苦しくなった」と感じる人が5割

最近、特に値上がり幅が大きいのは、生活に欠かせないエネルギー関連と食品です。この値上げをどう感じている人が多いのか、ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)が行った「お金に関する意識調査」からみてみましょう。
 

値上げを実感している人は7割強

この調査は、ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)が2022年5月11日~5月12日に、全国の20代~50代の男女1000人を対象に、アンケート形式実施したもの。
 
これによると、「円安・物価上昇を生活で実感している」と回答した人が、7割強という結果になりました。また、年代別では20代が6割強に対し、50代が最も高く9割近くにのぼっています。
 

「生活が苦しくなった」と感じる人が約5割

さらに、「最近の円安・物価上昇を受けて、生活に変化はあったか」を質問したところ、「苦しくなった」が17.6%、「やや苦しくなった」が33%で、合計すると、生活が苦しくなったと感じている人が約5割もいることが分かりました。
 

値上げに備えるにはどうしたらいいのか

特に食品においては、小麦粉などの穀物をはじめ、世界的な食料品相場の上昇や、原油価格の高騰による物流費や材料費の値上がり、急激な円安、そしてウクライナ危機などの影響で、全面的な値上げに踏み切った企業が増えました。
 
帝国データバンクが2022年5月に行った「『食品主要105社』価格改定動向調査」によると、食品の各品目の価格改定率(各品目での最大値)は、12%に達しています。
 
7月は値上げされる品目が今年で最も多くなり、パンや小麦粉、菓子、油類などの値上げが予定されています(令和4年6月上旬現在)。
 
また、ガソリンや灯油、電気代やガス代の価格も上がっていますが、地域によっては、電気代とガス代の両方がさらに値上げされる予定で、夏の光熱費の負担も心配されます。では、今後も続く値上げに、私たちはどのように備えたらいいのでしょうか。
 

食費の節約

多くの食品が値上げされている今、やはり食費の節約について考える必要があると思います。家計において節約の成果が出やすいのも食費です。
 

値上げ前のまとめ買い

スーパーに行くと、野菜や肉などの生鮮食品はもちろん、お菓子やカップ麺などの値段も高くなってきていることを感じますよね。
 
7月以降も、各メーカーのお菓子やカップ麺、インスタント麺などが値上がりする予定になっているため、その前にまとめ買いをしておくことは対策の一つです。ただし、意外と賞味期限が短いこともあるため注意が必要です。
 
カップ麺の賞味期限は約半年、袋麺なら8ヶ月くらいですが、缶詰や乾物に比べればさほど長期保存はできません。一方、パスタ麺は数年保存ができるものがあります。
 
ちなみに、賞味期限に対して、基本的に「消費期限」は公表されていませんが、ほとんどのメーカーは消費期限の70%を目安に賞味期限を設定しているといわれています。
 
つまり、カップ麺の消費期限の目安は製造日から約9ヶ月、賞味期限から3ヶ月後までということになります。結局、食べずに捨ててしまうことのないよう、まとめ買いをしたらこまめに期限をチェックするようにしましょう。
 

店を変える・通販サイトを利用する

いつも行くスーパーを変えて少しでも安く買えるお店を探したり、ポイントが多くたまるお店を探してみたりするのもいいと思います。
 
また、地方に住んでいる場合などではお店も限られますが、食品通販サイトを探してみると、ポイントがたまりやすいことや、店舗にはない「訳あり商品」を安く扱っていることもあります。
 
実際に足を運ばなくても、商品ごとの値段が簡単に比較できることも通販サイトのメリットの一つです。ただし、購入金額によっては送料がかかることに注意しましょう。
 

固定費の節約

家計全体の支出を減らすために効率的なのは固定費を見直すことですが、「これ以上減らす方法がない」という声もよく聞きます。
 

光熱費を減らすには

電力会社を変える、あるいはプランを変えることで大きく節約できることがあります。
 
特定のクレジットカードによる支払いでポイント還元率が上がったり、毎月の電気料金が割り引きされたりするなどの特典を用意している電力会社もありますし、ポイントやマイルが貯まるなど、さまざまな種類のプランがあります。もう一度よく調べてみることをおすすめします。
 

サブスクの見直しと管理

毎月の固定費といえば、コロナ禍でおうち時間が長くなり、映画配信サービスなどのサブスクリプションが増えた人も多いと思います。
 
解約できるサービスがないかをしっかり確認したら、最近はサブスクを一括管理できるアプリなどもありますので、定期的に見直しを行い、無駄な出費をおさえましょう。
 

まとめ

今回は、値上げについてみんなはどう思っているのかと、今後も続く値上げへの対策についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
 
ほかにも、例えば値上がりしているパンや菓子パンを避け、値段の安定している米食に切り変えることも一案かもしれません。ただ、パンの価格が上がったといっても、やはり米は高価ですし、炊くための光熱費もかかるので、無理をする必要はないと思います。
 
さらに値上がりする前にできることはないか、値上がり後はどうしていくのか、ご自身の生活に合わせて無理なく続けられる対策を考えていけるといいですね。
 

出典

帝国データバンク 「食品主要105社」価格改定動向調査(5月)より 「値上げの夏」7月までに3千品目が追加値上げ 今年累計は8千品目超える
ビッグローブ株式会社 円安・物価上昇で「生活が苦しくなった」5割 BIGLOBEが「お金に関する意識調査」第1弾を発表
 
執筆者:藤丸史果
ファイナンシャルプランナー

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