定期預金ではお金は増えにくいというけれど、それでも活用するメリットって?
配信日: 2022.10.07 更新日: 2024.10.10
その中で定期預金は、普通預金に比べて金利が高く設定されているものの、低金利の時代においては、お金が増えにくいというデメリットも指摘されています。しかしそれでも、定期預金を活用するメリットはあるのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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預金(貯金)とは
預金(貯金)とは、金融機関にお金を預けることで、あらかじめ約束されている利息を、預けた金額と期間に応じて付加して支払ってもらえる金融商品のことです。
利率は市場金利を参考にして、各金融機関によってそれぞれ決められています。そして、預けた元本金額は、当該金融機関によって保証されます。
預金と貯金の違いは、お金を預ける金融機関の違いです。銀行や信用金庫、信用組合や労働金庫、商工組合中央金庫や全国信用協同組合連合会などに預ける金融商品が、「預金」です。ゆうちょ銀行やJAバンク、JFマリンバンクや水産加工業協同組合などに預ける金融商品が、「貯金」です。
定期預金のメリット
まず、預金(貯金)には種類があり、定期預金のほかにも普通預金や積立定期預金などがあります。普通預金は1円から預けることができ、いつでも引き出し可能で便利な反面、金利は一番低く設定されている場合が多いです。
定期預金とは、一定期間引き出さないことを条件とした預金のことで、普通預金などに比べると、金利が高く設定されています。また、預ける期間が長期になるほど、高い金利が設定されている場合もあります。
普通預金に比べて高い金利が設定されている定期預金は、当面使う予定がないお金を預けておくことで、確実に利息を受け取ることができます。投資に比べると大きく増やすことはできませんが、元本が保証されているので、確実に貯めることができるというメリットがあります。
どうしても必要なときには、満期に満たなくても解約してお金を引き出すこともできますが、途中で解約をしてしまうと中途解約利息が適用されるので、せっかくの高い利息が適用されなくなってしまい、金利が下がってしまいます。
それでも、途中解約までの期間にもよりますが、普通預金の金利よりは上回っている場合が多いので、それだけ定期預金で預ける方がメリットがあるといえます。
金利について
金利は金融機関によって違いがありますが、定期預金の金利は、普通預金のおおよそ2倍ぐらいとなっています(例:普通預金が0.001%だとすると定期預金は0.002%)。
また、地方銀行や信用金庫、ネット銀行などでは期間限定のキャンペーンや新規口座開設者対象などの条件付きで、高金利の定期預金が設定されていることもあります(例:0.30%など)。
ただし、受け取った利息は、源泉分離課税により、金融機関側であらかじめ一定の税金が天引きされています。預貯金の税率は、利息に対して一律20.315%の税金がかかります。
この税率は原則として、普通預金や定期預金、積立預金、財形貯蓄でも同じで、貯蓄の種類によって税率が変わることはありません。また、この税金について、個人が改めて確定申告をする必要はありません。
メリットは確実に貯められる金融商品であること
定期預金は、投資などに比べると大きくお金を増やすとことはできませんが、元本が保証されていて、必ず金利分を増額できます。そして一定期間預けるので、途中解約しない限り、預けた金額はその期間中は貯蓄しておくことができます。
金融機関によっては、高金利の定期預金を設定しているところもあるので、一度探して検討してみてもよいのではないでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部