更新日: 2022.10.19 その他家計

自動車の維持費が高いと感じる人がとるべき対策3選

執筆者 : 北川真大

自動車の維持費が高いと感じる人がとるべき対策3選
ガソリン代の高止まりに伴い、自動車の維持費が高いと感じている人は多いのではないでしょうか。ある程度の不便は伴いますが、維持費を減らす方法があります。
 
ここでは、自動車にかかる維持費や維持費を減らす方法を解説します。
北川真大

執筆者:北川真大(きたがわ まさひろ)

2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種

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自動車の維持費

自動車の保有にかかる主な維持費は、税金とガソリンです。車検や消耗品の交換などもありますが、ここでは省略します。
 

税金

自動車にかかる税金は、以下3つです。環境性能割は取得時のみ負担しますが、自動車税(軽自動車税)や自動車重量税は毎年発生します。

・環境性能割(旧自動車取得税)
・自動車税または軽自動車税
・自動車重量税

自動車の税金は、環境性能(燃費)や排気量、車両重量によって料金が異なります。電気自動車をはじめとした環境性能の高い自動車は減税されますが、減税額以上に車両価格が高くなります。
 
2020年度の燃費基準を満たさない排気量1000cc以下、車両重量0.5トン超1トン以下の普通自動車の場合、かかる税金は以下の通りです。なお、自動車重量税は車検のときにまとめて支払うのが一般的です。

・環境性能割(旧自動車取得税):自動車の取得価額の3%
・自動車税:2万5000円(毎年)
・自動車重量税:8200円(毎年)

 

ガソリン

自動車に乗る頻度が多い人は、ガソリン代の負担も大きくなります。経済産業省資源エネルギー庁の調査によると、2022年9月12日時点のレギュラーガソリンの店頭平均小売価格は約170円です。
 
年間走行距離6000キロ、1リットル当たり15キロメートル走行できると仮定すると、年間6万8000円のガソリン代がかかります。税金とガソリン代だけでも、毎年10万円以上かかります。ここに車検や消耗品の交換費用なども加わるため、1ヶ月当たりの維持費は1万円以上になるでしょう。
 

自動車の維持費を減らす方法3選


 
自動車の維持費を減らす方法は3つあります。
 

カーシェアの利用

週1回程度しか自動車に乗らないなら、カーシェアを利用したほうが維持費は安くなります。一定時間以内の利用を条件に距離料金が無料になるプランもあるので、近距離利用がメインなら月5000円程度に収まるでしょう。
 

駅近への引っ越し

駅周辺に商業施設がある地域なら、駅の近くへ引っ越したほうがトータルコストは安く済む場合もあります。自転車なら税金やガソリン代はかからないので、移動手段を自転車や公共交通機関にすれば、維持費を大幅に削減できます。
 

原付(小型バイク)への乗り換え

カーシェアや駅近への引っ越しは、比較的都市部に住んでいる人が使える方法です。駅の近くに商業施設がない地域やカーシェアがない場所では難しいでしょう。
 
自動車での移動しか想定されていない地域では、自動車を一家に1台だけにして原付や小型バイクへ乗り換えるのが現実的でしょう。125ccまでのバイクならファミリーバイク特約が使えるので、自動車保険でバイクによる事故の補償も付けられます。ただし、自動車免許で乗れるのは原付(50cc)のみです。
 
原付や小型バイクなら、税金は年間2000円または2400円の軽自動車税のみです。1リットル当たり50キロメートルを超える燃費のよいバイクもあるので、ガソリン代も抑えられます。
 

利便性の低下はある程度受け入れる必要がある

3つの方法で維持費を減らすことはできますが、利便性はどうしても低下してしまいます。また、原付や小型バイクの走行は、天候によっては危険も伴います。
 
節約したいのであれば、自宅からすぐに自動車に乗れる便利さを多少なりとも捨てる覚悟が必要になるでしょう。
 

出典

経済産業省 石油製品価格調査
総務省 2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります
総務省 平成28年度から軽自動車税の税率が変わります
 
執筆者:北川真大
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種

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