更新日: 2022.10.24 家計の見直し

1人暮らしで電気代はいくらくらい? 節約する方法を教えてください

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

1人暮らしで電気代はいくらくらい? 節約する方法を教えてください
一般的に1人暮らしの場合、電気代は生活費の中で、そこまで大きなウエートを占めないだろう、と思う方も多いのではないでしょうか? 特に、昼間は働きに出て夜だけ自宅で生活するスタイルの場合は、毎月の電気代はそれほど高くはなさそうです。
 
では、1人暮らしの電気代が、もしも「1万5000円」だったとしたら、これは高額といえるのでしょうか?
 
今回は、1人暮らしでかかる電気代の平均をひも解きつつ、電気代を効率的に節約する方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1人暮らし世帯の電気代は全国平均でどのくらい?

総務省統計局が公表している家計調査によると、2021年における単身世帯の電気代は全国平均で5482円でした。
 
ただし電気代は、電力会社が管轄する地方によって地域差があり、関東や関西、中部、北海道など、それぞれに月々の平均的な電気代は微妙に異なります。
 
全国で最も電気代が安い地方は、関東の4967円です。一方、最も高いのは中国・四国地方の月額6593円で、関東と比べて1626円も高くなります。
 
また、基本的に都市よりも地方の方が電気代は高い傾向にあります。実際に、大都市での平均月額が4726円なのに対して、中都市は5740円、小都市や町村だと6395円と増えていきます。
 
地域差があることを踏まえた上で、総合的に勘案すると、1人暮らしの電気代は、月5000~6000円程度が相場といえるのではないでしょうか。そのため、もしも1人暮らしで1ヶ月の電気代が「1万5000円」かかっている場合は、かなり高めなことが分かります。
 
ただし、電気代は季節によって金額の差が大きい固定費です。特に、夏と冬は冷暖房を稼働する機会が多いため、電気代が高くなることもあるでしょう。
 
しかし、同じ総務省統計局の四半期ごとの家計調査データ(2022年1~3月)によると、1年を通して最も電気代が高くなるといわれる1~3月の電気代について、全国平均で最も電気代が高い中国・四国地方の月額平均8732円です。
 
最も電気代が高くなる時期に、最も電気代が高い地方でも1万円に満たないため、やはり1人暮らしで「1万5000円」という電気代は、かなり高いといえるでしょう。
 

なぜ電気代が高いのか見直してみよう

電気代を節約するためには、まず電気代が高い原因を見つけることが必要です。
 
例えば、使っている電化製品が古い場合、節電しているつもりでも電気代が高くなってしまうことがあります。なぜなら、古い電化製品は省エネ性能が充実しておらず、最新の省エネ家電に比べて、電力消費が大きい製品が多い傾向があるからです。
 
購入費用を差し引いても、電化製品は省エネ性能の高い新しい製品に買い替えた方が、結果的に節約効果は高いといえます。
 
また、電気の使い方の見直しも大切です。特に、エアコンや照明の電気代は、毎月の電力使用量において大きなウエートを占めます。
 
夏や冬は、エアコンの設定温度を1度ほど上げ下げするだけでも大きな節約効果を得られるため、特定の季節に電気代が高騰してしまうなら、実践してみる価値はあるでしょう。
 
一方、電気代を節約するためには季節にかかわらず、使っていない部屋の照明はこまめに消すなど、日ごろから節電意識を高めることも大切です。
 

「1万5000円」は高い! 自分に合った方法で電気代を節約しよう

全国平均を考えると、1人暮らしで電気代が「1万5000円」もかかっているなら、相当電気を無駄遣いしている可能性があります。気になっている場合は、今すぐにでも電気の使い方などを見直してみましょう。
 
例えば、古い家電を買い替えたり、照明をこまめに消したりする以外にも、電力会社を変えるなどで電気代を節約する方法はあります。また、電気の使い方を見直して電力の消費量を減らすことは、経済的だけでなく地球環境面でもプラスです。
 
まずは、電気代が高くなっている原因を理解したうえで、自分に合った適切な方法で電気代を節約してみましょう。
 

出典

総務省 家計調査 家計収支編(2021年) 単身世帯 表番号3 都市階級・地方別(e-stat)

総務省 家計調査 家計収支編(2022年1~3月) 単身世帯 表番号3 都市階級・地方別(e-stat)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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