更新日: 2022.12.15 その他家計

「エアコンのこまめなオン・オフ」は節電にならない!? 電気代が前年同月比「26.0%」上昇の今、節電方法を確認しよう

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「エアコンのこまめなオン・オフ」は節電にならない!? 電気代が前年同月比「26.0%」上昇の今、節電方法を確認しよう
日本国内では物価の上昇が続いており、2022年11月分の東京都区部の消費者物価指数は前年同月比は3.8%の上昇、前月比は0.5%の上昇となっています。生鮮食品を除く総合指数は2022年に入ってから上昇を続けています。
 
特に「光熱水道」は前年同月比21.4%と高騰しており、「電気代」は26.0%、「ガス代」は32.5%と3割前後も高くなっています。
 
このように、電気・ガスなどの光熱費が高騰する中、本格的な冬を迎え、暖房が必須となる季節となりました。ダイキン工業株式会社による「節約・節電に関する実態調査」から、節電に関する意識やエアコンの使い方を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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家計の中で最も節約したいのは光熱水道代

物価高や電気代の上昇によって、家計への負担増加を感じているか尋ねたところ、56.6%が「とても感じている」、35.9%が「少し感じている」と回答。ほとんどの人はさまざまなモノの値上げが生活を圧迫していると感じているようです。
 
家計において節約したいのは、「電気代/ガス代/水道代」が62.6%を占めてトップとなり、以下は「食費」(48.3%)、「日用品代」(34.3%)となりました。食品以上に光熱水道代を節約したいと思っていることがわかります。急速に寒くなり、暖房をつけ始めた家庭も多い中、どうやって光熱費を抑えるかを考えている人もいることでしょう。
 

暖房器具でもっとも使われているのはエアコン

節約・節電のために工夫していることで1位となったのは、「使わない照明や家電の電源を消すようにしている」で、46.6%を占めました。次いで、「特売の食品を買ったり、品数を減らしたりしている」(42.5%)、「外食の頻度を減らしている」(38.9%)が続きました。
 
電気代の節約に関することでは、「夏は薄着、冬は厚着をするようにしている」(30.0%)、「エアコンの設定温度を見直している」(24.5%)、「電力の契約先や契約プランを見直した」(5.5%)などが挙がりました。
 
今年の夏の電気代については64.5%の人が「思ったより高いと感じた」と回答しました。電気代が上がり続けているため、エアコンを一日中つけていると電気代が高くてびっくりしたのではないでしょうか。
 
夏と冬の電気代では、「夏の方が高いと思う」が29.8%、「同じくらいだと思う」が18.3%でしたが、実際は冬の方が電力消費量が上がる傾向にあるとのことです。また、大手電力10社の10月分の電気料金は、全社で燃料価格の高騰分を転嫁できる上限に達しており、さらなる値上げが予想されます。
 
自宅で使用している暖房器具で最も多いのは、「エアコン」が75.1%とダントツで多く、「石油ファンヒーター/ガスファンヒーター」(30.4%)、「電気ストーブ」(25.9%)が続きました。この冬に光熱費節約のため暖房器具の使い方を工夫しようと思っている人は、暖房器具を使用している人の85.2%を占めています。
 

エアコン暖房使用時の具体的な節電方法とは

ここからは、ダイキン工業株式会社による「エアコン暖房を使用する際の具体的な節約・節電の方法」を見ていきましょう。
 
まずは、エアコンの温度設定を少し下げることです。エアコンの設定温度を1℃下げると約10%の節電になるとされています。暖房時の室温は18℃を目安として、もし寒く感じる場合は、タートルネックなど首まで覆うニットを着たり、重ね着をしたりするなどしましょう。
 
加湿することで体感温度を上げることができます。加湿器や加湿空気清浄機などを使って、湿度を40%~60%にコントロールし、体感温度を上げることで、エアコンの設定温度を抑えられるとしています。
 
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するため、室内の天井側と床側に温度ムラができやすくなります。サーキュレーターや扇風機などで部屋の空気を循環させることで、温度ムラを抑え、消費電力が上がるのを防ぎましょう。
 
また、エアコンのスイッチをこまめにオンオフするのは電気の無駄遣いになりますので、短時間の外出であればつけっぱなしにする方がよいそうです。
 
エアフィルターに詰まったホコリを放置しておくと、風の通りが悪くなり、消費電力アップの原因となります。エアフィルターは定期的に掃除を行い、エアフィルターの自動お掃除機能が搭載されたエアコンの場合は、ダストボックスのお手入れも忘れずに行いましょう。
 
寒さを我慢してエアコンをつけずに頑張るという人もいるでしょうが、それで体調を崩しては元も子もありません。先に挙げたような工夫でエアコンの消費電力を抑え、電気代を抑えたいですね。
 

出典

総務省 2020年基準消費者物価指数 東京都区部2022年11月分(中旬速報値)

ダイキン工業株式会社 節約・節電に関する実態調査(PR TIMES)
 
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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