祖母が「エアコンは高いから」と暖房をつけません…エアコンの暖房代は平均いくらですか?
配信日: 2022.12.27 更新日: 2024.10.10
冬は外気温と室内気温の差が大きいため1年の中で1番エアコン代が高くなる傾向にありますが、暖房費が高いからと寒さを我慢して体を壊してしまっては本末転倒です。寒い冬を快適に過ごすためにも、エアコンの暖房費について知っておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンの暖房費は1時間あたりいくら?
エアコン暖房費は、6畳タイプを使用した場合1時間あたり約11円から15円の電気代がかかることが一般的です。1時間あたりのエアコン暖房費は、「消費電力(W) × 0.001 × 電気代単価」で計算できます。
エアコン暖房の電気代は、使用機種や外気温、契約している電力会社によって異なります。広い部屋に設置しているエアコンは、その分消費電力が大きいので設定温度が同じであれば暖房費が高くなってしまいます。
例えば、一般的なエアコンモデルであるPanasonic Xシリーズで、1kWhあたり27円で計算した場合、6畳タイプのエアコンの期間消費電力量586 kWh×27円で、暖房費の平均が約15.8円。対して、12畳用モデルだと同1032 kWh×27円で約27.9円となり2倍近く電気代がかかってしまうことになるのです。
6畳タイプのエアコンの電気代を平均1時間13円と仮定すると、24時間つけっぱなしにした場合、13円×24時間で約312円かかる計算になります。1ヶ月を30日で計算すると9360円の電気代になります。エアコン費を節約するためには、設定温度を低くする、夜間はエアコンをオフにするなどの対策が効果的です。
また、こまめにエアコンのオンオフを繰り返すと、再稼働時に設定温度に達するまでフルパワー運転をすることになるので電気代が高くなってしまいます。1時間程度の外出ならエアコンをつけっぱなしにして出掛ける方が節電になります。
また、エアコンが古い場合は消費電力がかかるので、電気代が高くなっている可能性もあります。エアコン交換の目安は10年なので、交換時期が迫っているなら買い替えを検討してもいいでしょう。
エアコン以外の暖房器具を併用すると節約効果アップ
エアコンの利点は部屋全体を温めることですが、同じ場所で過ごすことが多いなら部分的に温められる暖房器具を併用すると暖房費の節約になります。例えば、消費電力300Wのこたつを1時間使用した場合、電気代は1時間あたり8.1円となります。1畳用230Wのホットカーペットを利用すれば1時間あたり6.2円程度とエアコン暖房に比べるとかなりの節約になります。
「エアコンをつけているのに足元が寒く感じる。」という場合にも、こたつやホットカーペットの併用が効果的です。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に流れる性質があるので、エアコンで部屋全体を暖めていても足元が寒く感じてしまうことがあります。
そんな時は、こたつやホットカーペットを利用して足元を温めると体感温度が上がるので、体の芯からポカポカと温かくなります。家族がエアコンの暖房費が高くて気になるなら、部分的に温める暖房器具の使用を勧めてみるのも1つの方法です。
寒い冬こそ暖房器具を活用しよう
冬は外気温と室温との差が大きいためエアコン暖房費が高くなる傾向にあります。しかし電気代が高くなることを気にして、寒さを我慢し体を壊してしまっては元も子もありません。エアコンだけでなく他の暖房器具を併用することもおすすめです。暖房器具の特性を知って、節約しながら温かく快適に過ごす方法を考えましょう。
出典
パナソニック 2022年モデル Xシリーズ
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部