更新日: 2023.01.19 家計の見直し

【値上げ要請】電気代「45%以上」の値上げも? 電力消費がもっとも多い「冬の節電方法」をチェック

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【値上げ要請】電気代「45%以上」の値上げも? 電力消費がもっとも多い「冬の節電方法」をチェック
昨年12月、電力消費が1年でもっとも多い冬の節電要請が政府から出されましたね。
 
経済産業省によると、昨年12月5日時点で、5つの電力会社から値上げが申請されているとのこと。現行の電気料金を平均45.84%引き上げるという申請の電力会社もあり、各種エネルギーの値上げも深刻な状況です。
 
電気代の値上げに備えるべく、冬場の電力消費を抑えたいところ。具体的にどのような方法があるのでしょうか。電気代値上げの世間の意識とあわせて、エアコンでおなじみのダイキン工業株式会社が発表した、エアコン節電のコツを見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

世間の本音は? 節約したいのは食費より電気代!

ダイキン工業株式会社の「節約・節電に関する実態調査」から、世間の電気代値上げについての意識をチェックしてみます。この調査は、20歳~60歳代の男女530名を対象に行われたもの。
 

【物価・電気代値上げによる家計への負担増加について】

1位:とても感じている 56.6%
2位:少し感じている 35.9%
3位:あまり感じていない 5.5%
4位:まったく感じていない 2.1%

 
これを見ると、家計への負担の増加を実感している人がほとんどということがわかります。
 
モノの値段は上がっても、収入は変わらないとなると、まず頭に浮かぶのは節約ですよね。世間が節約したいと思っている項目は、以下のとおりです。
 

【家計のなかで節約したい費用(複数回答)TOP5】

1位:電気代/ガス代/水道代 62.6%
2位:食費 48.3%
3位:日用品代 34.3%
4位:衣料品代 32.5%
5位:交通費/ガソリン代 30.8%

 
唯一半数を超えているのが、いわゆる水道光熱費でした。食費に関しては、もう以前から節約していてこれ以上はムリという人も多いのかもしれません。とにかく電気代の値上げが厳しいので節約したいという気持ちが強いことが伝わってくる結果となりました。
 

知ってた? 夏場より冬場のほうが電気代がかかるという事実

総務省統計局の家計調査によると、昨年の2月と8月の電気代(二人以上世帯)は以下のようになっています。
 

●2022年2月電気代:1万5331円
●2022年8月電気代:1万1914円

 
なんと3000円以上もの差が。「夏はクーラーで電気代がかさむ」というイメージもありますが、冬のほうがはるかに高くついているんですね。
 

【夏と冬でどちらの電気代のほうが高いと思うか】

1位:冬のほうが高い 51.9%
2位:夏のほうが高い 29.8%
3位:同じくらいだと思う 18.3%

 
およそ半数の人は、冬のほうが電気代が高いということを知らないという結果に。「冬なら大丈夫だろう」という気持ちで油断していると、電気代の請求を見てびっくりしてしまうなんてことにもなりかねません。
 

冬の節電方法をチェック! ちょっとの工夫で大きな節約に


 
ダイキン工業株式会社によると、エアコン暖房は化石燃料を燃やす暖房と比較して、省エネ性が高く温室効果ガス削減にも寄与できるのだとか。使い方やお手入れ方法を見直し、ムダな電力消費を抑えて節約につなげたいものですね。同社による節約術をチェックしましょう。
 

・室温は18度以上を目安

設定温度を1度下げると、約10%の節電になるといわれるエアコン。暖房の温度ではなく室温が18度以上になるように意識すると、あたためすぎによる消費電力を抑えることができるのだとか。肌寒く感じる場合は、厚着やひざ掛けなどで調整を。
 

・温度だけじゃなく湿度もチェック

冬は乾燥しがち。特にエアコンをつけているとより乾燥を感じるということも。湿度を上げることで体感温度がアップするため、エアコン暖房時は加湿を意識するとよいそうです。湿度の目安は40~60%とのこと。体感温度が上がれば、設定温度の上げすぎも防げるでしょう。
 

・扇風機、サーキュレーターなどを活用

冷たい空気は下にたまりますが、暖かい空気は上にたまるもの。エアコンは天井方面に設置されているため、床のほうまであたたまるのには時間と電力がかかってしまいがち。そこで、部屋の空気を攪拌させて暖房効率をアップすることが大切です。扇風機やサーキュレーター、あれば加湿空気清浄機などで、部屋の温度ムラを解消しましょう。
 

・短時間の外出ならつけっぱなしでOK

夏にも冬にもいえることですが、短時間の外出であればエアコンはつけっぱなしが正解とのこと。こまめにオンオフをすると、節電のつもりが逆に電力消費をアップさせてしまう場合があるようです。寒くなってしまった部屋をイチから温めるより、設定温度を保ち続けるほうが消費電力が少ないということですね。
 

・エアコンフィルターはこまめに掃除

ひと手間かかることではありますが、やはりエアコンのフィルター掃除は大切。たまったホコリをそのままにしておくと、風のとおりが悪くなることで消費電力がアップしてしまうのだとか。例えば毎月○日にフィルター掃除、などと決めておき、習慣にしてしまうのもよさそうです。
 
少しの意識の変化と工夫で、エアコン暖房の消費電力を抑えられるということがわかりました。1年でもっとも寒いといわれる2月を前に、エアコン暖房の使い方を見直してしっかり節電したいものですね。
 

出典

経済産業省 電気料金について

ダイキン工業株式会社 節約・節電に関する実態調査

総務省 家計調査

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集