更新日: 2023.01.24 その他家計

【携帯電話】新料金プランの契約数は昨年9月で「4500万」を突破! 52%は「乗り換えで安くなった」という結果に

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【携帯電話】新料金プランの契約数は昨年9月で「4500万」を突破! 52%は「乗り換えで安くなった」という結果に
スマホの通信料金はかつて、諸外国より割高で乗り換え時に高額な解除料を請求されるなど制約がありました。
 
また、昨今の物価高騰による節約マインドによって、長期利用して親しみのあるブランドを乗り換えることに対しためらいを感じていたユーザーも、契約見直しに動き始めていることが統計から明らかになっています。
 
本記事では総務省の調査結果を基に、通信料金の見直しに関する動向を解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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法改正で過度な囲い込みを禁止 通信料金と端末代金を完全分離

2019年10月、総務省は通信料金と端末代金の完全分離や、行き過ぎた囲い込みの禁止等、電気通信事業法の一部を改正しました。
 
これを受け、携帯電話事業者各社は2021年春からahamo、povo、LINEMO等の新ブランド・新料金プランを開始しました。例えば、ahamoでは20GBで2980円等の格安プランを用意するなど、各社で独自の格安料金プランを展開しています。
 
今では日本の携帯電話の通信料金は諸外国と比較しても2GBと5GBでは中位、20GBでは低い水準となっています。スマホ利用者にとって携帯電話事業者や料金プランの選択肢が増えたことは好ましいことです。
 

新料金プランの契約数は昨年9月に4520万を突破。全体の3割に

総務省によると、携帯電話事業者の新しい料金プランの契約数は2022年9月末時点で約4520万件となりました。2021年5月末から2022年9月末までで1ヶ月当たりの契約数が平均185万件増加しています。2022年6月時点の携帯電話契約者数が約1億4764万件であることから、新料金プランの契約者数は全体の30.7%に相当します。
 
総務省は、携帯電話の利用者意識調査(2022年9月、サンプル数6000人)を実施しており、その結果を見ると、新料金プランを「既に利用している」は47.6%、「今後乗り換えたい」は11.2%で、6割に乗り換え意向があることがわかりました。
 
一方、「乗り換えるつもりはない」は26.4%、「知らないので分からない」は14.8%となっています。男性も女性も年代が若いほど乗り換え意向が強く、男性20代、30代では乗り換え意向が70.7%、女性では71.2%である一方で、60代以上では男性53.5%、女性46.9%にとどまりました。
 

乗り換えにより通信料金が「安くなった」は52.1%


 
乗り換えによる通信料金の変化を聞いたところ、52.1%が「安くなった」と回答しました。1ヶ月当たりで安くなった金額は、「500円~1000円未満」が20.0%で最も多く、「1000円~1500円未満」が14.4%、「500円未満」が13.9%となり、平均では約2000円となりました。中には5000円以上安くなったという人もいました。
 
乗り換えるつもりがない主な理由は、「特に理由はない」が24.6%、「現在利用している料金プラン内容に特に不便を感じないから」が24.4%、「手続きを行うことが面倒だから」が17.7%、「乗り換えると今より料金が高くなってしまうから」が17.4%となりました。乗り換える手間が面倒というだけで安い料金プランに乗り換えないのはもったいないことです。
 
そこで、オンライン手続きの経験がある人に、難しかった手続きを尋ねたところ、「難しい、分かりづらい手続きはなかった」という人が62.3%で、圧倒的に多い結果となりました。難しい手続きはないのであれば、思い切って乗り換えてみるのもよいでしょう。
 

総務省の「携帯電話ポータルサイト」で自分にあった料金プランの見つけ方が解説されている

携帯料金プランを見直すにしても「どの会社のどんなプランにしたらいいかわからない」という人もいることでしょう。
 
総務省は、「携帯電話ポータルサイト」を用意し、自分に合った料金プランを選ぶ際の参考となる情報をまとめています。データ使用量を把握し、自分に合った携帯電話事業者や料金プランを選ぶにはどうしたらよいか、具体的な見直しの手順などを参考にしてみてください。
 

出典

総務省 平成23年版 情報通信白書
総務省 電気通信サービスに係る内外価格差調査
総務省 携帯電話事業者各社が提供する新料金プランへの移行動向
総務省 携帯電話ポータルサイト 1.料金プランを見直してみよう!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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