更新日: 2023.01.30 貯金

1人暮らしで年収500万なのに貯金は「30万」です…どうすれば貯金ができますか?

1人暮らしで年収500万なのに貯金は「30万」です…どうすれば貯金ができますか?
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によれば、令和3年の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は男女合計で443万3000円、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によれば、所得の中央値は437万円です。そのため額面年収500万円であれば、平均より収入は多いといえるでしょう。
 
本記事では額面年収500万円の単身勤労者はどれくらい貯蓄をしているのか、貯蓄の平均額や貯蓄を増やすためのコツを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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額面年収500万円の人の貯蓄はいくらが目安か

額面年収が500万円の人の手取りは約400万円で、月収に換算すると約33万円になります。ただし、ボーナスを含まないものとして計算しているので、ボーナスを支給されている場合は1ヶ月あたりの手取りはもっと少なくなります。年収500万円の単身世帯と2人以上世帯の貯蓄割合はどれくらいなのでしょうか。
 
総務省の「家計調査2021年単身世帯4年間収入五分位階級別」によると、年間収入が499万円の勤労者世帯の平均貯蓄率は41.4%、金額にすると預貯金純増だけで1ヶ月あたり13万5437円です。
 
1人暮らしで貯蓄が30万円しかないというのは、平均的な単身勤労者世帯と比べて少ないといえるでしょう。額面年収が500万円の人は1ヶ月あたり約10万円、年間で約120万円が貯蓄額の目安になります。少しでも貯蓄を増やしていけるよう心がけましょう。
 

確実に貯蓄を増やすためのコツ

確実に貯蓄を増やすためのコツを紹介します。
 

・貯蓄の目的を明確にする

なんとなくお金を貯めようと思っているだけではなかなか貯められません。貯蓄の目的といつまでにどれくらいの金額を貯めたいのか、具体的な目標を立てましょう。そのうえで、必要額を貯蓄するには1年でどれくらい貯めなければならないか、そのためには1ヶ月あたりいくら貯蓄が必要かを明確にします。
 

・収入と支出の現状を把握する

収入より支出が少なくならないと貯蓄はできません。毎月の収入と何にどれくらい支出しているのかを把握することが大切です。そのうえで、家計に無駄はないか、節約できるものはないか見直していきましょう。衝動買いや自分へのご褒美が多い人は注意が必要です。
 
例えば、マイボトルを持ち歩くようにすれば、コンビニで飲み物を買う回数を減らせます。月額課金制のサービスやサブスクリプションであまり利用していないものは思い切って解約を検討してみましょう。
 

・固定費を見直す

貯蓄を増やすためには毎月確実に支出する固定費を見直すと効果的です。一人暮らしなら家賃が安い物件に引っ越しをする、格安SIMへ乗り換えたり料金の安いプランに契約変更したりして通信費を節約する、生命保険に不必要な特約が付いていないかを見直すなどの方法があります。
 

・余ったら貯蓄するのではなく貯蓄予定額を給与から天引きする

余ったら貯蓄に回そうと思っていると、なかなかできません。貯蓄専用の口座を開設し、給与から貯蓄予定額を天引きし、残ったお金で生活するよう心がけましょう。旅行用、教育資金用、老後用など目的に合わせて口座を分けると良いです。
 

貯蓄目標を立てて確実にお金を貯めよう

額面年収が500万円の人は手取りが約400万円になります。貯蓄額は手取りの3~4割、1ヶ月あたり約10万円が目安です。確実に貯蓄をするためには、何のためにお金を貯めるのか目標を定め、目標まで何年あるのか、その年限までにいくら貯める必要があるのかを明確にします。
 
1ヶ月あたりの貯蓄目標額が決まれば、給与からの天引きにするなど先取り貯蓄をして、残りの金額で生活するよう心がけると良いでしょう。
 

出典

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査調査結果報告
厚生労働省 2019年国民生活基礎調査の概況
総務省統計局 家計調査 2021年単身世帯4年間収入五分位階級別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部