年度替わりの時期、今がチャンス！ 削りやすい固定費は、保険料・スマホ代・習い事代

節約のコツは、変動費ではなく固定費を見直すこと、と聞いたことはありませんか？
 
ここでいう固定費は、「毎月決まって発生する支出」と考えればよいでしょう。ただし、固定費には削りやすいものと削りにくいものがあります。どのような固定費を対象に見直しを進めればよいのでしょうか？
 
ここでは、家計の節約につながる固定費の見直しについて解説します。

固定費の見直しが節約につながる理由

生活費は、固定費と変動費に分かれます。

＜代表的な固定費＞

住居費・通信費・保険料・習い事代

＜代表的な変動費＞

食費・交際費・レジャー費・医療費

毎月の支払額が決まっているものを固定費、毎月の支払額が決まっていないものを変動費と考えればよいでしょう。
 
固定費と変動費を比べると、固定費の方が見直しの効果を実感しやすいとされています。見直しの効果が長期間にわたり持続するため、節約できる金額が大きいからです。
 
変動費の場合、毎月、あるいは毎日、意識して節約を心がけなければなりません。ストレスがたまりやすいうえ、油断をすると無駄遣いしてしまいます。また、節約できる金額も、それほど大きくないことが多いでしょう。
 
以上の理由から、家計の節約では、固定費を見直すことが重要といわれているのです。
 

見直しを進めやすい固定費

ただし、固定費の見直しは簡単ではありません。例えば、家賃を見直すとなると、多くのケースで引っ越しが必要になります。住宅ローンも、借り換えなどが必要になるでしょう。
 
比較的、見直しやすい固定費と考えられているのが、保険料、通信費、習い事代です。これらを見直す際に、意識したいポイントを解説します。
 

保険料の見直し

加入している保険の種類はご家庭で異なりますが、生命保険、医療保険、自動車保険に加入しているケースが多いでしょう。
 
見直しのポイントは、保障・補償の重複をなくすことです。例えば、医療特約をセットした生命保険に加え、単体の医療保険にも加入しているなどが考えられます。どちらかを削ると保険料を大きく節約できる可能性があります。
 
また、保険料に関わる条件を正しく設定することも重要です。自動車保険であれば、運転者、年齢、使用目的、免許証などを正しく設定することで、保険料を安くできることがあります。
 

通信費の見直し

通信費も見直しを進めやすい固定費です。中でも、スマホ代は必ずチェックしておきたい固定費といえるでしょう。
 
見直しのポイントは、現在の契約内容と利用状況です。毎月、データ容量を使いきれていない、利用していないオプションがついているなどの場合は、利用状況に合わせて契約内容を見直します。
 
大手キャリアのサブブランドや格安SIMへの乗り換えを検討してもよいでしょう。ただし、家族構成によっては、乗り換えずに家族割引サービスを使った方が割安になることもあります。
 
また、現在の通信エリアと乗り換え先の通信エリアが異なることなども考えられます。諸条件を確認しつつ見直しを進めましょう。
 

習い事代の見直し

習い事の例として、スポーツジムや英会話などが挙げられます。見直しのポイントは、意欲や利用状況を確認することです。思い立って始めたものの、やる気を失ってそれほど利用していない習い事は、見直しの対象になります。
 
また、子どもの学習塾も、見直しておきたいポイントです。現在では、割安な料金で利用できるオンライン学習塾が登場しています。子どもが自宅で学習できる場合は、このようなサービスの利用を検討してもよいでしょう。
 

節約は見直しやすい固定費から始めましょう

家庭の支出は固定費と変動費に分けられます。節約に有効と考えられているのは、固定費の見直しです。
 
ただし、固定費の中には、見直しにくいものがあります。したがって、見直しの対象を慎重に選ぶことが重要です。保険料、通信費、習い事代は、見直しやすい固定費といえるでしょう。現在の契約内容や利用状況などをもとに、無駄な費用を省いてみることをおすすめします。
 
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部