更新日: 2024.10.10 家計の見直し
「通信費」を徹底的に抑えるコツとは?「年間5万円」を超える節約のシミュレーション付き!
総務省の家計消費状況調査によると、2022年時点で通信費の平均は単身世帯で月額7747円、2人以上世帯で月額1万6384円でした。もし通信費を大幅に削減できれば、大きな節約効果が見込めます。
とはいえ、通信費に分類される項目は、料金やキャンペーンなどの仕組みが複雑で、どのように節約すればいいのか分かりにくいものです。本記事では、通信費を安くするコツを3つ伝えて、実際に年間5万円を超える節約になるシミュレーションを紹介します。
執筆者:増田賢人(ますだ けんと)
2級FP技能士
FP2級技能士。青山学院大学教育人間科学部卒。在学時からFP2級を取得し、お金に関わるジャンルを得意とするライターとして活動。
その後、上場企業へ入社し、Webマーケティング担当として従事。現在はお金ジャンルを得意とする専業ライターに転身。「お金の知識は知ってるだけで得する」という経験を幾度もしており、全員にお金の基本を身につけてもらいたいと思って執筆を続けている。
通信費を安くする3つのコツ
通信費を安くする3つのコツは、次の通りです。
・大手キャリアを利用している人は格安SIMに乗り換える
・料金が安いインターネット回線を使う
・スマホとインターネット回線とのセット割引を利用する
それぞれ詳しく説明します。
大手キャリアを利用している人は格安SIMに乗り換える
ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアのスマホプランを利用している人は、格安SIMに乗り換えればスマホ料金を安くできます。
格安SIMとは、一般的に大手キャリアのインターネット回線の一部を借りて提供されているスマホプランです。ただし、現在はahamoやLINEMO、povoなど大手キャリアが自社の設備で運営している格安スマホプランもあります。
大手キャリアのスマホプランは、月額7000円程度が相場です。一方、格安SIMの場合、プランにもよりますが一般的に月額1000~3000円ほどと非常に安く済みます。
料金が安いインターネット回線を使う
料金が安いインターネット回線を利用すれば、インターネット料金を節約できます。ただし、月額料金が安いという理由だけで選ぶべきではありません。キャッシュバックや月額割引などのキャンペーンを加味して、本当に料金がお得なものに申し込みましょう。
また、通信品質がよくない可能性があるので、あらかじめ通信速度や安定性をチェックする必要があります。
スマホとインターネット回線のセット割引を利用する
スマホとインターネット回線のセット割引を適用させると、通信費の節約につながります。スマホとインターネット回線のセット割引とは、指定のスマホとインターネット回線を一緒に契約していると、スマホ料金もしくはインターネット料金が安くなるものです。
例えば、ドコモ光というインターネット回線では、ドコモのスマホプランと一緒に契約してセット割引を適用させると、1台あたり月額最大1100円安くなります。また、ドコモのセット割引は家族にも適用できるため、家族分のスマホ料金を一気に節約できるのです。
自分が使っている、もしくは使う予定のスマホプランやインターネット回線で、セット割引が適用できないか、確認しましょう。
通信費を見直して年間5万6100円安くなるシミュレーション
実際に通信費を見直して、年間5万6100円安くなったシミュレーションを紹介します。シミュレーションの前提は、以下の通りです。
・スマホプラン: ドコモ ギガホプレミア(月額7205円)
・スマホのデータ利用量:月間15~17GB
・利用中のインターネット回線:ソフトバンク光 マンション・ギガスピード 2年自動更新プラン(月額4730円)
通信費(スマホ料金+インターネット料金):月間1万1935円
そして、通信品質をできるだけ落とさず、スマホ料金とインターネット料金を安くするためにプランを見直すと、次のようになります。
・スマホプラン: ahamo 20GB(月額2970円)
・インターネット回線:とくとくBB光 ファミリー(月額4290円)
通信費(スマホ料金+インターネット料金):月間7260円
通信費の見直しによって、乗り換え前より月額4675円安くなりました。年間に直すと、5万6100円の節約効果です。通信費を見直すだけで、家計改善に大きな効果があります。
通信費の削減は節約効果は絶大
通信費は、現代では0円にするのは難しく必須の固定費ともいえます。そのため、自分のライフスタイルに合った最適なプランを選択することが、無駄な出費の抑制につながります。今一度、自分のスマホプランやインターネット回線を見直してみましょう。
出典
総務省統計局 家計消費状況調査 平成29年改定(2015年1月~) 単身世帯
総務省統計局 家計消費状況調査 平成29年改定(2015年1月~) 二人以上世帯
株式会社NTTドコモ ギガホプレミア
株式会社NTTドコモ ahamo 料金・データ量
ソフトバンク株式会社 SoftBank 光(光回線) 料金(月額費用・初期費用)
GMOインターネットグループ株式会社 とくとくBB光の分かりやすい料金プラン
執筆者:増田賢人
2級FP技能士