更新日: 2023.04.27 働き方

職場の人間関係が嫌なので「フリーランス」を目指そうと思います。会社員と比べてどんなデメリットがありますか?

職場の人間関係が嫌なので「フリーランス」を目指そうと思います。会社員と比べてどんなデメリットがありますか?
働き方が多様化する現代。「職場の人間関係が嫌」というのも、フリーランスという働き方を選ぶ理由のひとつになり得るでしょう。ただし、本当にフリーランスで働いたほうが良いのかどうかについては、メリット・デメリットを比較して総合的に判断するのが賢明です。
 
本記事では、会社員と比べたフリーランスの主なメリット・デメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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会社員と比べたフリーランスの2つのメリット

フリーランスの働き方にはさまざまな魅力がありますが、特に次の2つが挙げられます。
 

・働く時間や場所を自由に決められる

好きな場所で好きなだけ仕事ができるのは、フリーランスのメリットです。会社員のように、就業場所や残業時間の制限を受けることはありません。自宅やお気に入りのカフェを仕事場にしたり、1日や週の労働時間を自分で決めたりできます。働けば働いた分だけ稼げるのもメリットといえます。
 
ワークライフバランスを取りながら、柔軟に働きたい人には、魅力的な選択肢になるでしょう。在宅勤務制度を導入する企業も増えてはいますが、就業規則において、対象範囲や条件がある程度は定められているのが普通です。
 

・仕事内容と仕事相手を自分で選べる

一般的に、会社員では担当業務が決まっており、それ以外の仕事をするときには上司の許可が必要なことも多くあります。その点、フリーランスであれば自分のスキルを最も生かせる仕事を選べます。また、自分の価値観に合う仕事や仕事相手を選んで働くことができるでしょう。
 

会社員と比べたフリーランスの3つのデメリット

自由度の高さがフリーランスの魅力である一方で、会社員と比べて次のようなデメリットが想定されます。
 

・収入が不安定になる

フリーランスの場合、契約が切れたら仕事がなくなります。仕事の依頼がなければ、自ら営業をかけなくてはなりません。営業では、自分のスキルや強みをアピールするコミュニケーション力が求められます。
 
継続して仕事の依頼を受けるには、クライアントと良好な人間関係を築いて、信用を得ることが肝心です。参入者が多い分野では、フリーランス間の競争も厳しめです。安定的に仕事を得るためには、日々知識やスキルをアップデートして、専門性や競争力を高める必要もあるでしょう。
 

・自分ですべて管理しなくてはならない

フリーランスになると、自分で進捗(しんちょく)を管理するのはもちろん、経理作業なども基本的にすべて自分でやらなければなりません。仕事でトラブルが起きたときに責任を問われるのは自分です。仕事内容によっては、フリーランス向けの賠償責任補償に加入しておいたほうがよいかもしれません。
 
また、自宅をオフィスにする場合には、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすく、働き過ぎてしまう恐れもあります。規則正しい生活を送る、定期的に健康診断や人間ドックを受診するなど、主体的な健康管理も求められます。
 

・将来もらえる年金が少なくなる

フリーランスでは、厚生年金ではなく国民年金に加入することになりますが、国民年金だけでは、将来受け取る年金額が会社員と比べて少なくなってしまいます。iDeCoを活用するなどして、個人で年金を増やす努力をする必要があるでしょう。
 

フリーランスであっても人間関係をゼロにはできない

フリーランスになると、業務自体はひとりでも進められることも多いでしょう。しかし、クライアントとのやり取りのほか、ときには営業活動も求められます。
 
フリーランスになったからといって、仕事関係の人間関係をゼロにすることはできないと思っておきましょう。人脈が次の仕事に結びつくことも多く、相手と良好な関係を維持するためのコミュニケーション能力は、むしろ会社員よりも重要になるかもしれません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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