更新日: 2024.10.10 貯金
貯金がいっぱいできる? 工場の寮にはどんなメリットがある?
本記事では工場の寮のメリットやデメリット、貯蓄はできるのか、また今後の数がどうなっていくのかなどについて解説しています。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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『工場の寮』とは
特に大規模な工場は郊外に建てられるのが一般的ですが、郊外に人を呼ぶには住居の問題を解決しなければなりません。
工場では会社が借り上げたり所有したりする物件を、寮として従業員に提供することで、住居の問題に対応している場合があります。そして、工場の寮と言ってもタイプはさまざまです。一般的なアパートやマンションのワンルームタイプに一人で住む場合もあれば、2DK・3DKのタイプに複数人で共同生活を送る場合もあります。
会社が所有する集合寮に大勢が住むケースも存在します。
いずれの場合も基本的には部屋は個室ですが、2DK・3DKや集合寮の場合はトイレや浴場、洗面台やキッチンなどは共有することが多いです。
「寮付き」の工場で働くメリット
寮付きの工場で働くメリットは、なんといっても貯蓄がしやすいことです。一般的に工場の寮の家賃は無料、または家賃がかかる場合も普通に借りるよりもかなり安く設定されています。
例えば、製造業における労働者の種類別にみた賃金によると、生産労働者の賃金の平均は約27万円です。仮に寮費が光熱費込みで2万円とすると、残りが25万円あります。
食費や通信費などの必要経費を見込んでも、家賃や光熱費が低い分、通常よりも多くの金額を貯蓄に回せるでしょう。多くの工場が郊外に立地されており、あまり娯楽施設が身近に無く、お金を無駄遣いしづらい環境も貯蓄を後押しする要素です。
また、工場の寮は特に集合寮の場合は会社から徒歩圏内にあるか、会社から遠い場合は送迎バスを利用できるケースが多いです。満員電車や長時間の運転をすることなく、のんびりとした通勤が可能です。
契約の際に連帯保証人が不要、集合寮などの場合は会社の人と食堂などで交流できるといった点もメリットとして挙げられます。
「寮付き」のデメリットはあるのか?
メリットが多い寮ですが、デメリットとしては自分でアパートなどを借りるよりも自由が制限されることが挙げられます。例えば、寮の部屋は会社が基本的には指定するため、ワンルームタイプが良いと思っていても会社から指定されれば集合寮に住まなくてはなりません。
共同生活でも部屋は一人の場合がほとんどですが、同じ物件に住んでいる限りは会社の人と顔を合わせることも少なくないでしょう。トイレを使いたくても他の人が使っている、急いでいるのに洗面台を他の人が利用しているといったように、不自由を感じることもあるかもしれません。
また、会社の人以外の人間の入室が制限されている場合もあります。特に異性の入室は厳しい場合が多いです。家族であっても、食堂などの共同スペースでしか話せない場合もあります。
ペットを飼えない、家具や家電も備え付けのものがあると自分で変えられないなど、完全に自分好みの生活をすることは難しいと言えます。
数が減少傾向にある!?
パーソル総合研究所の「福利厚生実態調査2020」によると、現在導入している福利厚生制度に対して「廃止する項目がある」とする回答は23.1%で、廃止を確定・検討している項目の内、借り上げ社宅/独身/社員寮は11.0%と4番目に高い項目となっています。
廃止する理由は「コスト削減のため」がもっとも高くなっており、寮は今後減少していくのかもしれません。
まとめ
工場の寮は貯蓄がしやすく、通勤のストレスからも解放されるといった魅力があります。とはいえ、なにもかも自分の自由になるわけではありません。
寮付きの工場を検討する際には、必要に応じて採用担当者などに寮に関する気になる点を確認しましょう。
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出典
厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査の概況
パーソル総合研究所 福利厚生実態調査2020
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー