退勤の少し前に「トイレ」に行くのってダメですか?同僚に「ズルい」と言われました…
配信日: 2023.05.18 更新日: 2024.10.10
本記事では、退勤の少し前にトイレに行くことに関して、給与の扱いや考えられる問題について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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短時間のトイレ休憩なら労働時間に含まれる
厚生労働省では、労働時間の考え方について、「労働時間とは、使用者の指揮命令下に置かれている時間のこと」と定義しています。使用者の明示または黙示の指示により労働者が業務に従事する時間は労働時間とみなされます。
つまり、トイレを済ませたら、すぐ戻って業務を再開する前提からすれば、勤務中の短時間のトイレ休憩も労働時間に含まれ、給与をもらえると考えるのが一般的です。
具体的には、1回あたり5分以内のトイレ休憩であれば、常識の範囲内だと考えられるでしょう。トイレは生理現象なので、例えば、あと20分で定時と分かっていても、トイレに行きたくなることは誰しもあるものです。どうしてもトイレに行きたくなった場合は、基本的には我慢しないほうが体のためです。
退勤の少し前にトイレに行くことの問題
生理現象であればどうしようもありませんが、退勤の少し前にトイレに行くことには、以下のような問題が考えられます。
・サボろうとしていると誤解される
退勤の少し前にトイレに立つことで、そのまま退社時間までやり過ごそうとしているのではと、上司や同僚に誤解される場合があります。退社が迫っている時間帯でトイレに行く社員はそう多くないでしょうから、トイレのために離席したことが普段より目立ってしまいます。
特に、頻繁にそのタイミングでトイレに行くようなら、生理現象ではなく計画的と疑われてしまいかねません。サボって給与をもらおうとしていると周囲に思われるのは損です。誤解されないためには、意識して普段よりも手短にトイレを済ませて、サッと職場に戻るのがよいでしょう。また、どうしても仕方ないときだけにとどめましょう。
・周囲の退社スケジュールにも影響する可能性がある
上司や同僚の中には、定時までに退社しようと急いで業務を片付けている人もいるかもしれません。その際、確認したいことがあっても本人がいないと戻ってくるまで待つしかなく、無駄な時間が発生してしまいます。退社前の時間は1日の中でも特に慌ただしく、定時で帰れるか残業になるかのボーダーラインとなる重要な時間帯であることを認識しましょう。
トイレのタイミングを減らすためにできること
生理現象とはいえ、トイレの頻度を減らすためにできることもあります。まず、利尿作用があるカフェインを含む飲み物をできるだけ控えることです。
例えば、午後からコーヒーや緑茶などを飲み過ぎないようにしましょう。また、体が冷えるとトイレが近くなりやすくなります。気温が低い季節や夏場の冷房対策をするほか、冷たい飲み物を多く取り過ぎないことも大切です。
基本的にトイレは我慢しないほうがよいが多少の気遣いは必要
基本的に、トイレは無理に我慢する必要はありません。ただし、職場で働いている以上、周りへの気遣いは必要ですし、自分が同僚などからどう見られているかにも関心をもつべきでしょう。
早めにトイレを済ませておくなど、定時直前に尿意を覚えることがないように気を付けるのが賢明です。また、可能な範囲で飲み物にも注意したり、防寒対策を行ったりすることも有効です。
出典
厚生労働省 労働時間の考え方:「研修・教育訓練」等の取扱い
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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