更新日: 2024.10.10 その他家計
車の維持費って軽と普通自動車はどのくらい違う? 節約方法はないの?
そこで本記事では、車の維持費の一般的な項目と軽自動車と普通自動車の平均的な維持費の金額を紹介します。また、車の維持費を節約する方法もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
車にはどのような維持費がかかる?
車を所有していると、一般的には次のような維持費がかかります。
●税金(自動車税または軽自動車税、自動車重量税)
●保険料(自賠責保険料、任意保険料)
●メンテナンス費用(車検代、定期検査代、消耗品の交換費用、修理費用)
●燃料費
駐車場を賃貸している場合や車をローンで購入している場合は、上記費用のほかに毎月の支払代金が必要です。また、高速道路や有料道路を利用すると、頻度や距離などに応じて通行料金も発生します。
軽自動車・普通自動車の平均的な維持費
図表1は、軽自動車と普通自動車の年間維持費用の平均的な金額を、項目別にまとめたものです。※コンパクトカー、ミニバン、SUVなどのタイプをあわせて普通自動車としています。また、エコカー減税や各種特例、年数経過による重課税は考慮していません。
【図表1】
費用項目 | 軽自動車 | 普通自動車 |
---|---|---|
自動車税(種別割) | 1万800円 | 3万500~11万円(排気量区分による) |
自動車重量税(継続車検時) | 3300円 | 4100~2万4600円(重量区分による) |
自賠責保険料 | 8770円 | 8825円 |
任意保険料 | 約5万円 | 約5万6000~7万3000円 |
車検代(点検・整備費用含む) | 3~7万円 | 4~10万円 |
燃料費 | 5~8万円 | 7~13万円 |
メンテナンス費用 | 1~6万円 | 1~6万円 |
合計 | 約17~24万円 | 約22~約51万円 |
筆者作成
維持費の合計額は、軽自動車のほうが5~30万円以上安い結果です。特に税金の差は、軽自動車と普通自動車の維持費用の差に大きく影響しています。ただし、燃料代や消耗品の価格などは、個々の使用状況や年式などに大きく左右されることに注意しましょう。
車の維持費を節約する方法
車の維持費節約を最優先に考えるなら、普通自動車よりも軽自動車を選ぶのが確実な方法です。その他の節約方法には、次のようなものがあります。
●燃費性能の高い車種を選択する
●定期的なメンテナンスを怠らない
●任意保険の補償内容を見直す
●年式が新しい車に乗り換える
それぞれどのような節約効果があるのかを紹介します。
燃費性能の高い車種を選択する
燃費の良い車種を選ぶと、燃料費の節約になります。エコカーやハイブリッドカー、電気自動車などを選択肢にするとよいでしょう。車種ごとの燃費性能はパンフレットなどで確認できます。
また、燃費性能が一定基準をクリアしている車種を選ぶと、エコカー減税を受けられる点もメリットです。
定期的なメンテナンスを怠らない
定期的なメンテナンスは、部品などの寿命を延ばすことにつながり、車のコンディションを長く良好に保ちやすくなります。大きな不具合の発生を抑えられるため、トータルで考えるとメンテナンス費用の節約になるでしょう。小さなメンテナンス費用の負担を嫌がらないことが大切です。
任意保険の補償内容を見直す
任意保険の補償内容は必要最低限にとどめるのが、節約のコツです。次のような点をチェックして、必要ない補償は契約内容から外しましょう。
●補償金額が大きすぎないか
●生命保険や医療保険、家族の自動車保険と補償範囲が重複していないか
●普段は乗らない人を補償対象に含めていないか
●車両保険はそもそも必要か
年式が新しい車に乗り換える
年式が古すぎる車は、最近の車と比べると燃費性能が劣る傾向があります。また、経年劣化による燃費の低下や部品・部材の劣化なども生じるため、燃料費やメンテナンス費用が大きくなりがちです。
また、登録から13年以上経過した車は、税金も割り増しになるため、維持費用はさらに増大します。思い切って買い換えると、長い目で見たときの維持費用は抑えられるでしょう。
軽と普通自動車の維持費は年間数十万円以上の差がつくことも
車を所有していると、税金や保険料、車検代が必ずかかります。また、使用状況に応じた燃料費やメンテナンス費用、駐車場代、ローンの返済費用なども必要となります。
トータルの維持費は、税金や保険料が安い軽自動車のほうが、普通自動車よりも安いのが一般的です。場合によっては、数十万円以上の差が生じることもあります。維持費を抑えて車に乗りたいなら、燃費の良い比較的新しい車を選ぶこと、保険の内容の見直し、日頃のメンテナンスを怠らないことがポイントです。
出典
港区 軽自動車税(種別割)について
総務省 2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります
軽自動車検査協会 税 関係について、よくあるご質問(FAQ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー