夏のトラブル「オーバーヒートで思わぬ高額出費」は抑えたい!ラジエーター修理をせずに済む方法
配信日: 2023.06.18 更新日: 2024.10.10
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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オーバーヒートとは? 主な原因と症状
オーバーヒートとは、車のエンジンが、正常値以上に熱くなった状態のことです。車のエンジンは、冷却システムによって、正常な温度に保たれています。
具体的には、ラジエーターホース内を通って、冷却水が内部を循環し、エンジンを冷やします。エンジンを通って熱せられた冷却水は、再びラジエーターで冷やされるという仕組みです。
冷却水が不足するなど、冷却システムのいずれかに不具合が生じると、オーバーヒートが起こります。
また、エンジンオイル不足が、オーバーヒートの原因になるケースもあります。気温の高い夏場は、冷却水の温度も上がりやすいため、渋滞に巻き込まれた際にアイドリングを続けると、エンジンに負荷がかかりますので、注意が必要です。
オーバーヒートが起こると、水温計が上がり、アクセルを踏んでいないとエンジンが停止したり、エンジン内部から異音と異臭が発生したりします。症状を無視して走行を続けると、シリンダーヘッドガスケットの破損など、エンジンに深刻なダメージを与えるトラブルにつながります。
オーバーヒートは日頃のメンテナンスで予防!
オーバーヒートは、日頃のメンテナンスで予防できます。以下で、二つの方法をご紹介します
・冷却水とエンジンオイルのチェックを行う
日頃から、リザーバータンク内の、冷却水の残量をチェックしましょう。極端に減っている場合は、液漏れの可能性があるため、車の下回りを確認して、冷却水が漏れていないかをチェックします。
エンジンオイルの量も、エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージで、簡単にチェックできます。
・走行中は水温計を確認する
走行中は、水温計にも注意を払うようにしましょう。初期段階で気づければ、すぐに対処ができて、大きなダメージを防ぐことにつながります。
オーバーヒートした場合の対処法
オーバーヒートの症状が確認できた場合は、安全な場所で停車しましょう。水温計の針が「H」に近づいていて、オーバーヒート気味の場合は、エンジンを切る必要はありません。
冷却システムが機能していれば、アイドリング状態でエンジンを冷ませます。冷却システムに不具合がある場合は、速やかにエンジンを停止させて、自然冷却させます。
停車中は、ボンネットを開けて、エンジンに外風が当たるようにしましょう。それと同時に、冷却水の量と状態を確認します。漏れによって冷却水が不足している場合は、冷却水を補充します。冷却水不足のケースでは、代わりに、水道水やミネラルウォーターを使うことも可能です。
ただし、水は凍結やさびの原因になるため、あくまでも応急処置であることを忘れてはなりません。
冷却水が白濁している場合は、シリンダーヘッドガスケットの破損による、エンジンオイルの混入が考えられますので、修理が必要です。
自力で対処して、再び走行できたとしても、専門家にしか確認できないトラブルが隠れている可能性もありますので、点検・修理に出すようにしましょう。
早期発見でオーバーヒートの思わぬ高額出費を抑えよう!
オーバーヒートを起こして、パーツの修理や交換を行うと、思わぬ出費につながります。冷却水やエンジンオイルの交換・補充であれば数千円、ラジエーターなどの部品交換は数万円が相場です。
思わぬ高額出費を抑えるには、オーバーヒートの早期発見がポイントです。日頃のメンテナンスを欠かさないことと、運転中は水温計をチェックすることを、忘れないようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー