ガソリン代高騰で車の維持費がますます負担に… 節約の際に注目すべきポイントとは?
配信日: 2023.07.05 更新日: 2024.10.10
地域によっては生活に必要不可欠な車だからこそ、維持費の「見える化」と節約に取り組む重要性が高いといえるでしょう。本記事では、車の維持費の見直しや節約のポイントについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車の維持費に負担を感じる人は6割以上!
定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営する、ナイル株式会社(東京都品川区)が2022年1~2月に家計管理を預かっていて子どもがいる20~50代の男女1169名を対象とした「自家用車にかかる費用についての調査」によると、6割以上の人が「車の月々の費用負担を感じている」と回答しています。
また、月々の自家用車にかかる平均費用で最も多いのは「1~2万円未満」(33.9%)でした。次点は27.9%の「~1万円未満」、3位は21.9%の「2~3万円未満」となっています。
「自家用車の費用が家計を圧迫しているか?」という問いに対しては、62.4%の人が「感じる」と回答していることも明らかになりました。世代別では、20代の約71.5%が負担を感じている一方、50代の同回答は53.9%になっており、年齢を重ねるほど自家用車の維持費が家計に及ぼす影響は低くなると考えられます。
これは、自動車の維持費が年齢に関係なく平等であるため、平均年収が低い若年層の家庭ほど、相対的に家計の収支を占める比率が高くなっているといえるでしょう。
維持費の項目別! 見直すべきポイント
自動車の維持費を軽減するためには、まずはその内訳で現在かかっている費用を「見える化」しなければなりません。自動車の維持費の大まかな項目は、以下の通りです。
・税金(自動車税、自動車重量税)
・保険料(自賠責保険料、任意保険料)
・走行費用(ガソリン代、高速道路料金)
・メンテナンス費用(車検代、オイル交換費用、修理代)
・駐車場代
・購入時のローン代
それぞれに、どのくらいかかっているかすぐに把握できるでしょうか? もし、数字がすぐに出てこないのであれば、まずは1ヶ月間のレシートなどを意識的に保管してみましょう。そのうえで各項目の節約を実践すれば効果がみえやすく、モチベーションも上がりやすいです。
税金は、自動車の排気量や車両重量によって異なります。重量税はエコカー免税などの特例もありますが、基本的に排気量が小さく車両重量が軽い軽自動車は課税額も低くなります。
自賠責保険はすべての車が加入しなければならず、普通車と軽自動車では若干、軽自動車のほうが安いですが数十円程度しか変わらないので、節約効果としては「おまけ」くらいといえるでしょう。
もしものときに備える任意保険は、車の維持費に大きな影響を及ぼす可能性が高い項目です。詳細は各社で異なりますが、一般的には以下の条件が月々の保険料の上下に関わっています。
・補償対象の範囲:
限定なし、家族限定、本人・配偶者限定、本人限定
・運転する人の年齢:
20歳以下、21~25歳、26~29歳、30歳~34歳、35歳以上
そのほか、特約の有無によっても保険料は異なります。基本的に任意保険は1年契約なので満期を迎えたタイミングで、次年度や将来のライフステージに合わせたプラン内容に変更するのがおすすめです。自身でリサーチできる人は、ネット保険を活用すればさらに保険料を節約できる可能性が広がります。
走行費はエコドライブや低燃費走行、下道を走るといったコツコツとした努力が求められます。買い物は自転車にするなど、思い切って「自動車に乗らない」という選択肢を取るのも有効でしょう。
ただし、あまり根を詰めすぎたり、家族にエコな運転を強要しすぎたりするとドライブが楽しくなくなる可能性もあるので、無理のない程度に努力してみてください。
メンテナンス代や駐車場代は、車検をお願いする店舗や駐車場の見直しなどが節約につながります。ローンで購入しなければならない場合は、カーリースやカーシェアリングなどのサービスを活用すれば、より安価な価格で車を利用できる可能性もあります。
まとめ
本記事では、自動車の維持費について紹介しました。ガソリン代が乱高下する傾向がある一方、即効性のある節約方法はあまり多くないといえるでしょう。
食費や光熱費、通信費など他の家計の項目も合わせた総合的な節約を日頃からコツコツと行うことで、ガソリン代の値上げに対処できれば、定期的に話題になる「ガソリン代の高騰」といったニュースを見ても必要以上にネガティブになりにくくなるのではないでしょうか。
出典
ナイル株式会社 自家用車にかかる費用についての調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー