【猛暑】エアコンと扇風機、電気代はどれくらい違う?
配信日: 2023.07.11 更新日: 2024.10.10
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコン(冷房)を使用したときの電気代は?
エアコン(冷房)を使用したときの電気代を算出します。なお、電気代の算出には、全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価31円/kWh(税込)を採用して算出します(令和4年7月22日改定)。
電力料金は地域により異なる場合があるため、全国の料金を踏まえ、目安単価を決めています。仮にエアコン(冷房)を1日中つけっぱなしにした場合、電気代は「消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)×時間(h)」で算出できます。
各エアコンメーカーが公表している冷房の平均消費電力は機種による差があるものの、6畳用でおおよそ400~655Wでした(2023年6月時点)。昨今、エネルギー消費効率の良いモデルが、続々と登場しており、冷房効率が良いモデルであれば、6畳用エアコンの冷房設定では、平均消費電力は、400W程度で済みます。
・エアコンの冷房を1日中つけっぱなしにした場合の電気代
エアコンの冷房を1日中つけっぱなしにした場合、6畳用の平均消費電力400Wのモデルであれば、電気代は「0.4(kW)×31(円/kWh)×24(h)」で算出できます。実際の電気料金単価(円/kWh)は、電力会社やプランによって異なりますが、ここでは、1日あたり、297.6円の電気代がかかる計算としました。
ただし、室外の気温が下がるとエアコンの冷房の消費電力量は少なくなり、反対に室外の気温が上昇すると消費電力は増えるので、注意が必要です。1日を通して運転する場合は、上述した電気代よりも安くなる、あるいは高くなる可能性があります。
・エアコンの冷房を1カ月つけっぱなしにした場合の電気代
エアコンの冷房を1カ月つけっぱなしにした場合(30日間)、6畳用の平均消費電力400Wのモデルで算出すると、電気代は8928円となります。電気代は上述した計算式に当てはめて「0.4(kW)×31(円/kWh)×24(h)×30(日)」で算出できます。1カ月を通して室外の気温は変動するため一概には言えないものの、1ヶ月フル稼働させるには、約9000円の電気代がかかることが分かりました。
扇風機を使用したときの電気代は?
扇風機を使用した場合の電気代を算出しました。なお、電気料金単価は、上述したエアコン同様に、31円/kWh(税込)を採用しています。仮に扇風機を1日中、つけっぱなしにした場合、エアコンと同様に、電気代は「消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)×時間(h)」で算出できます。
各扇風機メーカーが公表している扇風機の消費電力は、機種による差があるものの、強風利用時で10~52Wとエアコンと比べて消費電力が少なくなっています。
・扇風機を1日中つけっぱなしにした場合の電気代
上述した計算式に当てはめると、扇風機を1日中つけっぱなしにした場合の電気代は、消費電力が10Wのモデルだと7.44円になります。消費電力が52Wのモデルでも38.688円と、1日あたりの電気代はかなり安いことが分かります。
・扇風機を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代
扇風機を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は(30日間)、消費電力が10Wのモデルで223.2円、消費電力が52Wのモデルで1160.64円となります。性能差により電気代に開きがあるものの、エアコンと比べると電気代が大幅に安くなることが分かりました。
エアコンと扇風機を上手く使い分けよう!
室温が28度を超えると、熱中症になるリスクが高まります。我慢して扇風機のみで乗り切るよりも、室外の気温が低いときは扇風機、室外の気温が高いときはエアコンを使用するようにしましょう。
また、就寝前の室外の気温が低い状態でも、寝ている間に気温が高くなっているケースがあります。閉め切った風通しの悪い室内では、熱中症リスクが高まるため、就寝中の気温にも気を配ることが大切です。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー