こまめに「コンセント」を抜くと節約になる? 抜くと故障の原因になる場合もあるって本当?
配信日: 2023.07.13 更新日: 2024.10.10
しかし、そもそも待機電力とはどういうものかよく分からない、という人もいるかもしれません。そこで今回は、待機電力とはどのようなものか、具体的にどの家電でコンセントを抜くと節電になるのか、詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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待機電力とは
待機電力とは、電源を切った状態で使われている電力のことです。家電は、電源を切った状態であってもある程度の電力が使われています。
例えば、家電内のメモリや時計は電源を切った状態でも起動していますし、リモコンで電源を切ったり入れたりできるのは、電源を切った状態でも電気が通っているからです。
そのため、もしも完全に電気を使わない状態にしたいのであれば、電源を切るだけでなく、コンセントも抜く必要があります。
とはいうものの、すべての家電のコンセントを抜くことは現実的ではありません。また、冷蔵庫や温水洗浄便座、インターホンセットのように、常時コンセントをつないでおく必要がある家電もあります。
資源エネルギー庁が2012年に行った調査によると、待機電力を最も多く使用している家電はガス温水器です。そのほか、テレビや冷暖房兼用エアコン、BD・HDD・DVDレコーダー、パソコンなども待機電力を多く使用しています。
コンセントを抜くとどのくらいの節電になるの?
コンセントを抜いても問題ない家電としてまずあげられるのは、テレビです。テレビの待機電力量は、先述した調査では家庭における使用待機電力量の10%を占めています。意識してコンセントを抜くようにすれば、待機電力量を大きく減らせるでしょう。
ちなみに、東芝の4Kテレビである「Z670Kシリーズ」55V型の場合、電源を切ったリモコン待機状態では0.5Wの待機電力が発生しています。年間だと約136円です。
エアコンも、オフシーズンであればコンセントを抜いておいても問題ないでしょう。一般的に、エアコンの待機電力は2.4Wほどで、古いエアコンほど待機電力が大きくなると言われています。半年間コンセントを抜いておけば、250円ほどの節約になります。
ただし、新しいタイプのエアコンには待機電力をほとんど消費しないものもあります。そうしたエアコンはコンセントを抜いても意味がないので、あらかじめ確認しておきましょう。
また、エアコンはコンセントを抜いて長時間放置するとコンプレッサーの潤滑油に熱がいかなくなり、その結果、故障してしまうことがあります。特に1年以上コンセントを抜いたままにするような場合は、時折コンセントを入れるようにしましょう。
節電タップを活用しよう!
節電のためとはいっても、わざわざコンセントを抜くのは面倒くさい、という人も多いでしょう。
そのような人におすすめなのが、節電タップです。節電タップとは、コンセントの差し込み口にスイッチが入っているアイテムのことです。このスイッチをオフにすれば、コンセントを差したままでも通電を止められます。わざわざ抜く必要はありません。
待機電力を減らして節電しよう!
長時間使用しない家電がある場合は、コンセントを抜いておきましょう。そうすれば節電になるし、コンセントにホコリなどがたまったことによる火災のリスクも減らせます。
しかし、中にはコンセントを抜かないほうがよい家電もあるので、注意が必要です。また、テレビなどはコンセントを抜いてしまうと予約機能が使えなくなることも留意しておきましょう。
出典
資源エネルギー庁 平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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