更新日: 2024.10.10 働き方

「残業はタイムカードを切ってから!?」ブラック企業で働き続ける「メリット」はある? デメリットとともに解説

「残業はタイムカードを切ってから!?」ブラック企業で働き続ける「メリット」はある? デメリットとともに解説
「ブラック企業で働きたい!」と自ら望む人はほとんどいないでしょう。しかし、運悪くブラック企業に入社してしまうことはあります。「ブラック企業=働くのは損」というイメージが強いですが、本当にそうなのでしょうか。
 
本記事では、改めてデメリットを確認するほか、メリットについても考えてみたいと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ブラック企業の定義

「ブラック企業」に決まった定義は設けられていません。以下の一般的な特徴から照らし合わせて判断する形となっています。
 
つまり、もしかすると自身の会社がブラック企業だと気が付いていない人もいるというわけです。


・労働者に対して過度な長時間労働やノルマを課している
・サービス残業やパワーハラスメントが横行している
・労働者に対して過度の選別を行っている

など

未払い残業代の損失額

1ヶ月の残業時間が50時間だとしてすべて「サービス残業」として扱われている場合、月給32万円の人であれば本来いくらの残業代が支払われていなければならないのかを計算してみたいと思います。


32万円÷(8時間×20日)=1時間当たりの賃金2000円
2000円×割増賃金1.25=1時間当たりの残業代2500円
50時間×2500円=12万5000円

残業50時間に対する残業代は12万5000円です。これが未払いとなると大きな損失ですね。1年分にすると、なんと150万円にものぼります。
 

ブラック企業のメリット・デメリット

大前提として、ブラック企業で働くのはデメリットが大きいです。可能であれば、すぐに転職することをおすすめします。
 
しかし、やむを得ずブラック企業で働き続ける選択をしている人については、以下のメリットに目を向けてみると多少は力が出るかもしれません。
 

デメリット

まずはデメリットを確認します。「言われなくても分かっている」と思われる内容が並んでいるでしょう。仕事は人生を豊かにするものではなければなりませんが、ブラック企業は人生を食いつぶす働き方をさせられます。


・サービス残業は当たり前の長時間労働
・業務に見合わない低賃金
・人間関係が悪い
・パワーハラスメントがある
・恋愛や結婚、子育てがしにくい
・病気になるリスクが高い
・いつクビになるか分からない

など

メリット

それではメリットを見ていきましょう。メリットというには少し苦しい内容が並んでいるかもしれませんが、ブラック企業で働き続けるためにはポジティブシンキングが重要な場合もあります。


・半端ではない忍耐力が身につく
・世の中の不条理さに気が付く
・体力が付く
・社内営業がうまくなる
・話のネタができる
・退職に後悔しない

など

ブラック企業で働き続けると、半端ではない体力と精神力を手に入れられるでしょう。そしてあらゆるストレスに強くなります。
 
また、人に頼るのが上手になります。そうでなければブラック企業の仕事量をこなせないからです。
 
もし今後、ブラック企業を退職するときが来た際には後悔はしないはずです。そして転職先の会社で嫌なことがあったとしても、「あのときに比べればマシだ」と乗り越えて行けるでしょう。
 

ブラック企業は百害あって一利なし

ブラック企業のメリットに目を向けてみれば、なんとか絞り出すことはできます。しかし、結局のところデメリットに比べてあまりに小さなメリットであり、「百害あって一利なし」といえるでしょう。
 
半端ない体力と精神力を手に入れることができれば、今後働いていく上での財産となりますが、その過程は多くのリスクと背中合わせであることを忘れないでください。
 

出典

厚生労働省「確かめよう労働条件」ウェブサイト 「ブラック企業」ってどんな会社なの?
東京労働局 しっかりマスター割増賃金編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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