エアコンの室外機に「日よけ」は必要? 電気代の節約になるの?
配信日: 2023.08.02 更新日: 2024.10.10
そこで今回は、エアコンの電気代を節約するために、室外機に日よけをかける方法を解説していきます。実用性の高い方法ですので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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なぜ節電になるの? 室外機の日よけによる節電効果とは
エアコンの室外機は、必ず日陰に設置できるとは限りません。状況によっては、1日中直射日光があたる場所に設置しなければならない場合もあるでしょう。そんなときに効果を発揮するのが、室外機の日よけです。ここでは、室外機の日よけの役割や節電の効果などを解説していきます。
室外機の日よけの役割
室外機を日陰に設置できない場合、日よけを設置することで、直射日光を遮ることができます。これにより、室外機本体やその周りの温度が上昇するのを防ぐことが可能です。また、日よけには、風に吹かれて飛んできたものや、降雨・降雪などの影響から室外機を保護する役割もあります。特に、室外機の排気口が積もった雪にふさがれないようにするために効果的です。
日よけはなぜ節電になるのか
室外機は、エアコンから発生した熱を外部に排出するのが役割です。しかし、室外機本体やその周りの温度が高いと、エアコンの熱交換がスムーズに行われず、熱を排出するのにより多くのエネルギーが必要になります。そのため、エアコンのパワーが落ちて、設定温度を保つのにより多くの電力が必要になるのです。
室外機に日よけをつけて直射日光を遮ると、室外機本体や周りの温度が高くなるのを防げます。これにより、節電が実現できるのです。ちなみに、室外機の日よけ用遮光ネットを販売している会社が実際に試した結果では、8月上旬からの設置で約5%の節電が実現しています。
節電効果のある室外機の設置状況とは
室外機に直射日光や反射した日光があたっている状況において、日よけはより高い効果を発揮します。逆に、常時日陰になるような場所に室外機が設置されている場合は、日よけによる節電効果はあまり期待できないので注意が必要です。
節電に効果のある日よけの種類や設置するポイントを紹介
室外機に使われる日よけには、パネルタイプ(屋根型)とフルカバータイプ(箱型)があります。パネルタイプとは、室外機の上に屋根を模したパネルを設置するタイプのことです。一方、フルカバータイプとは、室外機の前面や側面、それに上面を囲むタイプをいいます。
そして、エアコンの節電を目的とする場合は、パネルタイプが有効です。これは、フルカバータイプは室外機全体が囲まれるつくりになっているので、排気される熱がこもってしまう場合があるためといえます。どうしてもフルカバータイプを選ぶ必要がある場合は、室外機本体との間に空間をつくるようにして、排気口をふさがないように注意しましょう。
パネルタイプを選ぶ際は、室外機の上面のサイズよりも大きいものを選ぶのがポイントといえます。これは、時間帯によって角度が変わる日差しに対応することが理由です。どの角度から日が差しても対応するには、室外機の上面よりも大きなサイズにすることで効果を得られます。
また、日が差す方向も確認しておきましょう。というのも、日差しの方向によっては、上面だけでは直射日光を防げない場合があるためです。上面以外に日光があたる場合は、その部分にもカバーを設置します。
日よけの種類や設置するポイントをよく理解してエアコンの節電を実現しよう
最高気温が年々高くなる傾向がみられる夏に室内を適温に保つには、エアコンもより多くのエネルギーが必要になります。そのため、少しでも節電の工夫をしたいのは当然といえるでしょう。エアコンの室外機に日よけを設置する節電方法は、準備にそれほど手間がかからず、すぐにでも実行できる実用性の高さが魅力です。日よけの種類や設置するポイントをよく理解して、エアコンの節電を実現しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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