更新日: 2024.10.10 家計の見直し
節水するなら風呂とトイレ!水道代を節約するためのコツとは?
そこで本記事では、家庭で実践できる節水のポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1人あたりの生活用水使用量は286L
家庭における1人あたりの生活用水使用量は、国土交通省の統計によると286L(2019年)でした。500mLのペットボトルに換算すると約572本分となり、大量の水を消費していることがわかります。
飲食に使用する以外にも、お風呂やトイレなど生活のさまざまなシーンで使用しているものだからこそ、意識して節水に取り組む必要があるでしょう。
水道料金の基準と平均額
水道料金は基本料金と従量料金の合計で算出します。基本料金は、水道の使用の有無に関係なく、水道メーターの大きさによって金額が決まります。また、従量料金は使った水量に応じて支払う料金のことです。使用量が多くなるほど、1m³あたりの料金は高くなります。
総務省の家計調査によると、総世帯における1ヶ月あたりの上下水道料の平均は4091円でした。
なお、地方によって管轄する水道事業体や給排水にかかるコストが異なります。総世帯あたりの平均額がもっとも高い東北は5156円、もっとも低い沖縄は3557円となり、エリアによって水道料金は大きく異なることが分かりました。
家庭でできる節水のポイント
では、家庭でもできる節水にはどのような方法があるのでしょうか。使わないときはこまめに止水するなどの基本的なこと以外にも、意識的に取り組みたい節水のポイントをご紹介します。
お風呂の節水方法
お風呂は水とガスの両方を使用します。そのため、お風呂を節水できれば、光熱費全体の節約にもつながる箇所です。
では、シャワーと浴槽ではどのくらいの水を使用するのでしょうか。一般的なシャワーヘッドの吐水量は、1分あたり10Lといわれています。浴槽に湯を張る場合には、およそ200Lを要します。そのため、入浴時間が20分未満ならシャワーのみのほうが節水になるでしょう。
一方で、家族の人数が多い・残り湯を洗濯に使用するようなケースでは、浴槽に湯を張るほうが使用する水量は抑えられる可能性があります。
・節水タイプのシャワーヘッドを活用
入浴方法を見直すだけでなく、節水タイプのシャワーヘッドを活用するのもおすすめです。節水タイプのシャワーヘッドは穴を小さくし水圧をあげる・穴の向きや並びを工夫するなどして、少量でも十分に洗える仕組みとなっています。節水によりガスの使用量も減るため、より効率的に節約できるでしょう。
トイレの節水方法
一般的な水洗トイレは、大レバーで6〜8L、小レバーで4〜6Lの水を使用します。常に大レバーで流しているなら、使用状況に応じて大小のレバーを使い分けるだけでも、1回あたり2L前後の節水につながります。
また、節水タイプの便器に取り替えるのもおすすめです。前述の使用量は現行製品の場合ですが、20年以上前の古い製品では、大レバーで10L以上の水を使用しているケースが一般的です。各メーカーでは便器の寿命は15年〜20年としているため、寿命を迎えたタイミングで節水タイプの便器に替えるのも効果的です。
・無理な節水は禁物
節水を意識するあまり、流す回数を無理に減らそうとすると、詰まりの原因になったり、トイレを我慢したりしてしまいます。健康にも影響をおよぼすため、流す回数を無理に減らすことは控えましょう。
また、タンク内にペットボトルを入れる節水方法もおすすめしません。トイレのタンク内には給水や止水に関するさまざまな部品があり、ペットボトルを入れると正常な動作を妨げるおそれがあります。水が止まらなくなるなどの故障につながるためご注意ください。
まとめ
節水を意識すれば、家計だけでなく環境への配慮にもつながります。日頃の心がけ一つでできる節水方法もあるため、まずは暮らしのなかでむだに水を使っているシーンがないかを振り返ってみてはいかがでしょうか。
出典
国土交通省 水資源の利用状況 家庭用水使用量
総務省統計局 e-stat 家計調査 / 家計収支編 総世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー