更新日: 2023.08.17 その他家計

たくさんの収入があるはずなのに、なぜ節約をするのか?「高収入」の人が節約する2つの理由

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

たくさんの収入があるはずなのに、なぜ節約をするのか?「高収入」の人が節約する2つの理由
収入が多い身内や、収入が多いと推測される友人が、節約を心がけているのをみると「なぜ?」と、疑問を抱くこともあるでしょう。高収入ならば、その分、食事をよいものにしたり買い物をしたり、生活を豊かにするために、お金を使いそうなイメージがあります。
 
しかし実は、芸能人のエピソードでも時折みられるように、高収入の人の中には、倹約家も多くいます。そこで今回は、高収入の人が節約する理由について、ご紹介します。
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「高収入」の人が節約する理由とは?

「高収入」の人に倹約家が多い点については、おもに二つの理由が考えられます。
 
一つには、税金でまとまった金額が差し引かれるため、手取りの額面が、それほど多くなくて、財布のひもを締めるというパターンです。
 
日本では累進課税制度(所得金額に応じた課税率が適用される制度)が採られており、収入に応じて税金額が変わります。現状で、税金で引かれる分が多い場合には「今後、収入が減ったら大変な思いをする」という危惧を抱いて、警戒する人もいるでしょう。
 
もう一つは、お金を投資に回しているパターンです。
 
現在の貯蓄を基にして「より多くの資産をつくろう」「不労所得を得よう」と考えた場合に、お金の使い方として、投資という方法も選択肢に入ってきます。もちろん、失敗すれば、元本割れのリスクはありますが、投資によって、資金形成を図る方は少なくありません。
 
一方で「お金がない」「貯金ができない」と、悩んでいる方の特徴としては、以下が挙げられます。
 

<お金がないと悩む方の考え方>

・大変な思いまでして貯金したいとは思わないし、大変な思いをしても見合った資金はつくれない
・今が楽しければいい
・将来稼げばいい

 
「すでに日常生活だけでカツカツ」であるため、節約まで意識していられない方も多いでしょう。「家計をさらに締めつけてまで、今することだろうか」と思う方も多いはずです。
 
しかし、万が一のことがあったときに、対応できずに困ったり、食事を抜かざるを得なくなったりといった、困窮した場面を防ぐためにも、少しでも資産に余裕をつくっておくことは大切です。
 

「金の卵を産むガチョウ」

イソップ童話に、「金の卵を産むガチョウ」という話があります。これは、ある農家の男が飼っているガチョウが、金の卵を産むようになったことから始まります。
 
男は、ガチョウが産んだ金の卵を高い価格で売り、まとまったお金を手にできました。
 
しかし、この男は強欲だったため「ガチョウの中に金の卵がもっとたくさんあるのだろう」と思って、ガチョウを切り裂いて殺してしまい、金の卵をもう手に入れられなくなってしまいます。この話の教訓は「強欲は、今あるものさえ奪ってしまう」です。
 
たびたび、この話に登場するガチョウは、資本に、金の卵は、利息として例えられます。
 
収入を全て、今の楽しみに使ってしまう(ガチョウを殺してしまう)のではなく、元手を活用して、利息を獲得できるように運用していくことが大切という考え方です。毎月少しずつ貯蓄に回しておくことで、数年後の生活に大きく影響してくるかもしれません。
 

資産を殖やして生活にちょっとの安心を

生活が苦しいなか、さらに節約することは大変なものです。しかし、投資をしないまでも、コツコツとお金を貯めておくことは重要です。日頃から、少しだけ、倹約・貯蓄に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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