更新日: 2024.10.10 働き方
副業で休みや睡眠時間が削られ体調不良に!? ストレスなく副業するには?
そこで本記事では、健康の観点から副業の実情を説明し、ストレスを抱えずに取り組むコツなども紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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健康の観点から実情をチェック
厚生労働省の「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」には、副業に関する令和2年の調査結果が掲載されています。この資料によると、副業をしている労働者のうち、強い不安やストレスを抱えていると答えた人は56.5%でした。つまり、半数以上の人が万全とはいえない精神状態で働いています。
原因として最も大きいのは副業の収入の低さ(30.3%)で、それをカバーするために睡眠時間を削って働くケースも見受けられます。そのようなスタンスだと、健康を害する可能性が高くなってしまいます。
これが習慣になると、心身ともにリフレッシュできず、体調不良になるリスクが高まります。上記の調査では、副業をしている人の24.8%が、過去1年の間に病気で仕事を休んだと回答しました。
副業の必要性や方針の明確化
副業による体調不良を招かないようにするには、ストレスを増やさずに健全な精神状態で取り組むことが大事です。そのためには休みや睡眠時間を犠牲にするのではなく、できるだけ生活の隙間時間を使って取り組む必要があります。
やみくもに収入を増やそうとせず、副業の必要性や方針などを検討しましょう。「何のために、いつまでにいくら稼げばいいのか」を明確にしなければなりません。
また、厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」には、本業の雇用先が副業の分も含めて労働時間を管理するように記されています。雇用先に副業関連の相談をするにあたり、労働時間の見通しを伝えるためにも上記の検討は不可欠です。
タスク管理と健康管理
副業の必要性や方針を明らかにしたら、それに基づいて無理のない範囲で取り組みましょう。以下に挙げるコツを知っていると、心身ともに負担を軽減しやすくなります。
タスク管理
隙間時間を有効活用しながら副業を進めるために、業務内容を細かなタスクに分けておくことが重要です。日常の隙間時間のタイミングや長さを見積もっておき、それぞれにタスクを割り当てていきます。
収まりきらないタスクがある場合、安直にプライベートや睡眠の時間を削るのではなく、副業の方針を見直さなければなりません。基本的には業務量を減らす方向で調整が必要です。
健康管理
健康状態が崩れる兆しを見逃さないように、体重や血圧などを定期的にチェックします。厚生労働省で開発された「マルチジョブ健康管理ツール」を使うと、健康データの記録やカレンダー形式での表示が可能です。
ストレスや疲労のせいで調子が悪いと感じたら、その問題を自分だけで抱え込んではいけません。「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、本業の雇用先が心身の不調に関する相談を受けるように促しています。
健全な心身で副業に取り組もう!
収入を増やすために副業を始めた結果、体調を崩して本業にまで支障が出るケースも多くあるでしょう。そのような本末転倒の事態を防ぎたいなら、健康面に関する副業の実情を知っておく必要があります。
そのうえで、取り組み方の方針をしっかり検討して、過剰なストレスが生じるようなリスクを避けなければなりません。心身を健全な状態を保つため、副業との向き合い方をよく考えましょう。
出典
厚生労働省 副業・兼業に係る実態把握の内容等について
厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン わかりやすい解説
厚生労働省 マルチジョブ健康管理ツール 操作マニュアル
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー