部屋をガッツリ冷やしたい! 効果的なのは「1度下げる」「風量を強くする」のどっち?

配信日: 2023.08.24 更新日: 2024.10.10

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部屋をガッツリ冷やしたい! 効果的なのは「1度下げる」「風量を強くする」のどっち?
猛暑のなか、せっかくエアコンを使うなら部屋をしっかりと涼しくしたいところですが、どうしても気になるのが電気代でしょう。節約を心がけているものの、どの方法が効果的なのかよく分からない人も多いのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、部屋を涼しくする方法として特に知られている「設定温度を1度下げる」「風量を強くする」のどちらがより節約につながるのか紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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設定温度を1度下げるとどれくらい消費電力が増える?

部屋をガッツリ冷やすなら、まず思い浮かべるのが設定温度の変更ではないでしょうか。設定温度を下げれば当然ながら部屋は涼しくなりますが、その際に気になるのが消費電力の増加です。環境省の「家庭でできる節電アクション」によると、夏の冷房時の温度設定を1度下げると約70W消費電力が増えるとされています。
 
例えば、1kWh22.86円の場合、設定温度を28度から27度に変更すると年間で30.2kWh増加し、約700円電気代が増えるそうです。年間約700円というとそれほど大きな差はないように感じるかもしれませんが、この値はあくまで一般的な家庭の場合です。日中の在宅時間が長い人や、家庭に設置しているエアコンの台数が多いほど差が大きくなるため、できる限り設定温度を高くして使うほうが節約になります。
 

設定温度を1度下げるより風量を強くするほうが効果的

室内機によって空気から熱を集め、室外機によって熱を外に出して部屋を涼しくするのがエアコンの仕組みです。
 
室外機には冷媒の温度をコントロールするための圧縮機が搭載されており、この圧縮機を動かす際にエアコンの消費電力の約80%が使われています。設定温度を下げるとより多くの熱を運ぶ必要があり、その分圧縮機への負荷が大きくなります。このような理由から、設定温度を下げると消費電力が増え、電気代も高くなるのです。
 
一方で、ファンの消費電力は圧縮機の消費電力ほど大きくありません。風量を強くするとファンの音が大きくなるので電力を大量に使っているように思いがちですが、実は設定温度を1度下げるより風量を強くするほうが節約になります。
 

フィルターと室外機をチェックしよう

室内機のフィルターが汚れていないかチェックしましょう。部屋の中の熱を効率よく外に運ぶには、空気が通りやすい環境を整えておく必要があります。フィルターにホコリがたまっていると、空気が通りづらくなるせいで熱を集める効率が悪くなります。そうすると余計な電気代がかかってしまうので、フィルターは定期的に掃除するよう心がけましょう。
 
また、室外機の周りには、余計なものを置かないようにすることが大切です。吸込口や吹出口がふさがれて空気が通りづらくなると、効率的に熱を外に逃がせなくなってしまいます。電気代を節約するためにも、室外機の周りにはできる限りものを置かず、空気の通り道をつくりましょう。
 

ムダ使いせず部屋を冷やすなら風量を強くするのがおすすめ

部屋を冷やしたいときはエアコンの設定温度を下げがちですが、実は風量を強くするほうが少ない消費電力で冷やせます。風量を強めて体感温度を下げると涼しさを感じやすくなるので、設定温度を下げる前にまずは風量を強めてみましょう。節約するには、フィルターや室外機のチェックも大切です。定期的なフィルターの掃除と、室外機の周りに余計なものを置かないことを心がけて節約につなげましょう。
 

出典

環境省 家庭でできる節電アクション

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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