更新日: 2024.10.10 家計の見直し

4人家族で水道光熱費が「4万円」かかっています……この金額は妥当?水道光熱費を削るにはどうしたらよい?

4人家族で水道光熱費が「4万円」かかっています……この金額は妥当?水道光熱費を削るにはどうしたらよい?
新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降、家で過ごす時間が長くなりました。それにともない、在宅ワークやオンライン学習などで、電気を使うことが増えたのではないでしょうか。
 
そのなかで、より存在感を増す「水道光熱費」について、実際のところ、自分の料金は高いのか?安いのか?と、気になる方もいらっしゃるでしょう。
 
そこで今回は、水道光熱費の平均金額や、今日からすぐにできる節約方法と、じっくり検討したうえで取り組む節約方法について、ご紹介します。
 
とくに、政府の補助策が終わる2023年10月以降は、電気代の負担もさらに増すことが予想されていますので、ぜひとも、今のうちにチェックしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

二人以上世帯の水道光熱費平均

まずは、水道光熱費の平均金額について確認しておきましょう。
 
総務省統計局により実施されている「家計調査」において、2022年における、二人以上世帯の水道光熱費の平均は、年額29万4292円(月額平均約2万4524円)と発表されました。月々4万円の水道光熱費がかかっている場合は、平均値の1.6倍程度の金額を支払っていることになり、高いといえます。
 
水道光熱費のくわしい内訳と、月額換算した場合の料金は、表1のとおりです。
 
表1

年額 月額
電気代 15万2138円 1万2678円
ガス代 6万2788円 5232円
ほかの光熱 1万6879円 1407円
灯油 1万6273円 1356円
上下水道料 6万2487円 5207円

※小数点以下四捨五入
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上世帯 2022年」を基に筆者作成 
 
また2023年10月使用分以降は、現在適用されている政府の「激変緩和措置」による、電気代2800円/月・ガス代900円/月の減額が受けられなくなり、より水道光熱費がかさむと予測されています。節約の習慣を身につけようと思っても、行動が習慣化するまでには少なくとも1ヶ月以上はかかるため、9月中に実行に移すことが重要になるでしょう。
 

水道光熱費を節約する具体的な方法

水道光熱費と一口にいっても、電気代・ガス代・水道代の三つに分けられます。今日からすぐにできることを、表2にまとめましたので、一通りチェックしておきましょう。
 
表2

取り組み方法
電気代 照明:主電源から切る(リモコン消灯の場合は待機電力がかかるため)
エアコン:フィルターを2週間に1回の頻度で掃除をする。自動運転で使用して、頻繁に切らない。設定温度を1℃上げる
テレビ:明るさを下げる。なんとなくつけない
冷蔵庫:季節に合わせて設定温度を変える
トイレ:便座の暖房機能を切る。省エネ機能を使う
ガス代 入浴時:お湯の設定温度を下げる
料理時:火加減を強くしすぎない。煮物を作るときは落としぶたをする
水道代 洗濯:洗濯機には浴槽の残り湯を使う。まとめ洗いをする
入浴:使うのは「浴槽のお湯のみ」または「シャワーのみ」に統一する
洗い物:食器洗浄機があるならば使う
全般:水量を出しすぎな場合は元栓を軽く締めておく

※筆者作成
 
また、すぐに実行できるわけではないものの、節約に効果的な方法として「契約会社や契約プランの見直しをする」「古い家電は買い替えをする」なども挙げられます。とくに、電気・ガス代節約の場合は、自由化によって以前よりも契約先の選択肢が増えたため、あらためて調べてみるとよいでしょう。
 
くわえて、公共料金の支払い方法として、クレジットカードに対応している場合は、支払い方法を変更することもおすすめです。1%の還元を受けられるカードを使っている場合は、平均的な水道光熱費2万4524円を支払うと、年間で2940ポイントほどが貯まる計算になります。
 
このポイントを商品券に交換したり、オンライン決済サービスへの補塡(ほてん)分にしたりすれば、より家計の負担を軽減できるでしょう。
 

今のうちに水道光熱費を見直そう

自分の水道光熱費が、世間一般と比較して、高いのか安いのかを知っておくことは大切です。とくに、2023年10月からは電気・ガス代負担が増えることが予想されるため、今のうちに、見直しと、節約方法の再検討をしておく必要があります。
 
今日からすぐにできる節約方法と、じっくり検討したうえで取り組む節約方法を、ともに見直しておいて、今後に備えましょう。
 

出典

総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上世帯 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量及び平均価格 5 時系列(2000年~2022年)-二人以上の世帯 住居~光熱・水道」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集