期間工は給料良くても、仕事がツラい? 離職率ってどれくらいなんですか?
配信日: 2023.09.01 更新日: 2024.10.10
そこで今回は、期間工とはそもそもどのような仕事なのか、離職率はどれくらいか、どのような理由での離職が多いのか、といったことについて詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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期間工の具体的な仕事内容とは?
期間工は期間限定でメーカーに直接雇用される働き方で、期間従業員とも呼ばれます。自動車メーカーでの募集が多いですが、時期によっては精密機器や食品メーカーが募集していることもあります。
仕事内容はメーカーや業種によって異なりますが、一般的には製造ラインで受け持つポジションが与えられ、自動制御装置によるオートメーション作業を受け持つことが多いです。そのため未経験者や初心者でも応募しやすいというのが、魅力の一つとして挙げられます。
期間工の離職率はどれくらい?
そもそも期間工は、契約期間に定めのある働き方です。そのため、離職率をそれ以外の業種と単純に比較することはできません。しかし、ある人材紹介会社の担当者が算出した参考値によると、初回満了前の離職率はおよそ15%〜20%です。
令和3年に厚生労働省が行った調査によると日本全体での離職率は13.9%なので、平均よりも少し高めだといえるでしょう。とはいうものの、飛び抜けて高い、というほどでもないことがわかります。
また、1年以内に離職する人は全体の約40%くらいとなっています。つまり、全体の過半数にあたる60%の人は期間工として1年以上勤務している、ということです。さらに、同調査によると2年未満の離職率は全体の60%ほどです。全体の半分に近い40%程度の人が2年以上継続して勤務しているということがわかります。
期間工の離職理由は?
期間工の離職理由として、よく体力的にきついことや単純作業が多いことが挙げられます。多くの期間工の仕事は製造業や工場での作業が中心であり、物流や組立作業などが仕事内容に含まれることも多いので、長時間立ちっぱなしだったり重い物の運搬を求められたりすることがあります。
とはいうものの、仕事内容は業種や職場によって異なります。十分な休息や適切な体調管理が必要になるものの、きついと感じるかどうかは個人の体力や経験によって異なるでしょう。
また、比較的高給であると思われている期間工ですが、その理由として残業代があることと夜間勤務手当があることが挙げられます。期間工でも残業や夜間勤務をしなかった場合には、想定より稼げないことがあるでしょう。そうしたことを理由に辞めてしまう人もいます。
短期間でしっかり稼ぎたい、という人は期間工に挑戦してみよう!
つらい、きつい、というイメージの強い期間工の仕事ですが、実際はそれほど飛び抜けて離職率が高いわけではありません。最初から短期のつもりで始める人も多いことを考えると、一般的な仕事の離職率とそれほど大差はないといえるでしょう。
残業や夜間勤務などを積極的にすれば、期間工は比較的稼ぎやすい仕事です。短期間でしっかり稼ぎたい、という人は期間工に挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省 令和3年雇用動向調査結果の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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