更新日: 2023.09.01 家計の見直し

引っ越し先のトイレに「ウォシュレット」がついてます。素朴な疑問ですが、水道代ってどれくらいかかるんでしょうか?

引っ越し先のトイレに「ウォシュレット」がついてます。素朴な疑問ですが、水道代ってどれくらいかかるんでしょうか?
引っ越し先のトイレに付いているウォシュレットを使ったら、どれくらいの水道代がかかるのだろうと気になる方もいるかもしれません。初めてウォシュレットに触れる場合は、どのようなタイミングで使ったらよいのか分からないこともあるでしょう。
 
そこで、本記事では、ウォシュレット利用時の水道代の目安、利用シーン、正しい使い方などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも「ウォシュレット」とは? 日本の普及率は80%!

ウォシュレットは、お尻を洗浄する機能を搭載した温水洗浄便座のことです。ちなみにウォシュレットは、TOTO株式会社が製造・販売している温水洗浄便座の商品名、および、登録商標です。ほかのメーカーが販売する温水洗浄便座は、「シャワートイレ」「ビューティ・トワレ」「クリーンウォッシュ」などと呼ばれています。
 
日本は、温水洗浄便座の普及率が非常に高い国です。内閣府が実施した消費動向調査によると、2023年3月末での温水洗浄便座の普及率(二人以上の世帯)は、81.7%でした。なお、2020年3月末での普及率は80.2%です。3年間でさらに約1%も増えています。
 
この調査結果からは、多くの世帯で温水洗浄便座が利用されていることが分かります。8割以上の普及率となっていますので、アパートやマンションなどの賃貸物件へ引っ越した場合も、トイレにウォシュレットが付いている可能性が高いでしょう。
 

温水洗浄便座の水道代はいくら?

各社から販売されている温水洗浄便座には、温水が出る機能が搭載されており、排便後のお尻を洗浄してくれます。そのほかに、女性の局部を洗浄するビデ機能、便座を温める暖房機能、水圧コントロール機能、消臭機能などを搭載した製品も少なくありません。
 
お尻への負担を軽減して、清潔な状態に保ってくれるのが温水洗浄便座のメリットです。ただ、使用時には温水が出ますので、水道代が気になるという方もいることでしょう。
 
おしり洗浄を使った際にどれくらいの水道代がかかるのかは、製品の種類、使用量、回数などによって異なるため、一概にはいえません。なお、一般家庭向けの温水洗浄便座では、お尻洗浄機能の最大吐水量が430~1100ml/分程度の製品が多いようです。一人暮らしの方が1日1回、1分間だけお尻洗浄機能を利用した場合を想定すると、1ヶ月間(30日で計算)の水の使用量は12.9~33Lとなります。
 
水道代は、各地域によって異なりますが、1Lあたり0.2円くらいが相場です。この額を基にして計算すると、お尻洗浄機能を使用した場合の1ヶ月間の水道代は2~6円ほどです。なお、便器内の汚物を流すときやトイレ清掃時にも水道代が発生しますが、ここでは計算には含めていません。
 

利用のタイミングや正しい使い方

温水洗浄便座のお尻洗浄機能を使うタイミングは、排便の直後です。その際には、先にトイレットペーパーでお尻をふき取る必要はありません。トイレットペーパーを使うと、汚れが皮膚にこびりついたりして落ちにくくなるからです。
 
温水洗浄便座の上に深く腰をかけて、排便を済ませたら、操作パネルボタンを押して、温水でお尻を洗浄してください。洗浄後にもう一度ボタンを押すと、温水が止まります。洗浄後はお尻がぬれていますので、トイレットペーパーで軽く水気を拭き取っておきましょう。
 

お尻洗浄機能を使ったら水道代は6円!

1人暮らしの方が温水洗浄便座のお尻洗浄機能を1日1回、1分間使った場合の1ヶ月間の水道代は2~6円程度です。温水洗浄便座を使用しても、水道代は数円程度しか高くなりませんので、それほど気にする必要はないでしょう。どうしても、水道代が気になるという場合は、水圧を弱めにしたり、お尻の洗浄時間を短くしたりするとよいかもしれません。
 

出典

内閣府 消費動向調査(令和5 (2023)年6月実施分)調査結果の要点

内閣府 消費動向調査 令和3年3月実施調査結果

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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