更新日: 2023.09.08 その他家計

お弁当は1回いくらで作れる?その「節約効果」も紹介

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

お弁当は1回いくらで作れる?その「節約効果」も紹介
物価高による支出の増加は、多くの家庭にダメージを与えています。どうにかして支出を減らそうと考えた場合に思いつくのは、お弁当の自炊ではないでしょうか。今回は、お弁当を1回作った場合に必要な費用と、その節約効果について紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お弁当を作るために必要な金額は?

お弁当を自炊する目的は、健康的な食生活のためとか、料理の練習のためなど、人それぞれです。今回は、お弁当を作ることで得られる、節約効果について検討するために、しょうが焼き弁当を1食分作ると仮定して、必要な材料や金額を考えてみます。
 

お弁当を作るために必要なモノとは?

例えば、しょうが焼き弁当を作るために、豚のしょうが焼き、ご飯、ポテトサラダ、スパゲティを詰めるとした場合、食材に必要なモノと金額は、次のとおりです。材料代は、総務省統計局「小売物価統計調査(2023年6月)を参照しました。
 

 ●米:180g(パックご飯を活用する場合、1パック100円)
 ●豚肉:薄切り2枚(46.8gとして、124.5円)
 ●玉ねぎ:小 1/8玉(小サイズは100gとして、3.2円)
 ●じゃがいも:小 1/2個(小サイズは68gとして、13.6円)
 ●スパゲティ:20g(12円)

 

お弁当を1食作るといくら必要?

前述の材料で、しょうが焼き弁当を自炊した場合、調味料代を加味すると、お弁当を作る場合に必要な金額は、1食あたり約300円です。金額を見てみると、1食あたりの金額がおさえられているため、お弁当の自炊は、節約に大変向いていると感じる方も多いでしょう。
 
一方で、お弁当は、作っただけで終わりではありません。日々の買い物や、食べ終わった後の洗い物など、準備と後片付けに、手間と時間がかかることを覚えておく必要があります。
 

お弁当を作ることで得られる節約効果は?

お弁当1食あたりの値段が分かったところで、お弁当を作ることで得られる節約効果について、考えてみます。お弁当を用意しない場合には、外食するか、お弁当の購入が必要です。その場合にかかる金額と、具体的な節約効果について紹介します。
 

外食するために必要な金額は?

まずは、外食でしょうが焼きを食べた場合に、必要な金額について比較します。全国チェーン店を利用した場合、しょうが焼き定食を食べるために必要な金額(税込み)は、次のとおりです。
  

 ●大戸屋:すりおろし生しょうがをたっぷり使った 豚肩ロースの生姜焼き定食 1190円
 ●やよい軒:しょうが焼き定食 710円
 ●野郎めし:しょうが焼定食 858円

 
自炊のしょうが焼き弁当と比較して、大戸屋であれば差額890円、やよい軒では差額410円、野郎めしでは差額558円と、自炊に比べて外食は、2倍以上のお金が必要と分かりました。
 

お弁当を買うために必要な金額は?

次に、外食ではなく、弁当店やコンビニで、しょうが焼きを購入するために必要な金額について、比較します。弁当店やコンビニで、しょうが焼き弁当を購入するために必要な金額は、次のとおりです。
  

●ほっともっと:しょうが焼き弁当 530円
●本家かまどや:豚しょうが焼弁当 590円
●ファミリーマート:生姜香る!豚ロース生姜焼弁当 668円

※2023年8月時点

 
自炊のしょうが焼き弁当と比較して、ほっともっとであれば差額230円、本家かまどやでは差額290円、ファミリーマートでは差額368円と、弁当店やコンビニについても、2倍近くかかりますが、外食と比較するとリーズナブルです。
 

お弁当を自炊することで節約できる金額は?

先述したように、しょうが焼き弁当を自分で作る場合、必要な金額は300円でした。。外食であれば、昼食の予算は825円が相場のため、同条件で換算すると月額1万6,500円かかります。毎日お弁当を自炊する場合と、外食もしくはお弁当を購入する場合とでは、1ヶ月で1万500円の差額が生まれます。お弁当を自炊すると、節約効果は大きくなります。
 

お弁当の自炊を長く継続できるポイントを紹介

お弁当を作ると、日々の買い物や下準備、後片付けと、自宅での作業が増えるため、継続することが難しいと感じる方も少なくありません。そこで、おすすめする自炊の継続方法は、前日の夜ごはんの残りを詰めることです。夜ごはんと併せて、お弁当のおかずを用意できるため、お弁当を作るハードルが下がり、自炊が長続きします。
 
ここまでで、お弁当を作るために必要な金額や、節約効果について紹介しました。外食や弁当店、コンビニの利用と比べて、お弁当を作ると、1ヶ月で、1万円以上の節約ができることが分かりました。お弁当を作ることは大変ですが、賢く節約するためにも、自炊をおすすめします。
 

出典

総務省統計局 小売物価統計調査(2023年6月)

株式会社大戸屋ホールディングス すりおろし生しょうがをたっぷり使った 豚肩ロースの生姜焼き定食

株式会社プレナス やよい軒 しょうが焼き定食

株式会社ホットランド 野郎めし しょうが焼定食

株式会社プレナス ほっともっと しょうが焼き弁当
株式会社本家かまどや 豚しょうが焼弁当

株式会社ファミリーマート 生姜香る!豚ロース生姜焼弁当

総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(総世帯・単身世帯)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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