【洗濯乾燥機】エネルギー効率の高さで注目! ヒートポンプ式で電気代を節約できる?
配信日: 2023.09.14 更新日: 2024.10.10
ヒートポンプ技術は、外部から取り込んだ熱を利用して室内を暖める仕組みで、従来のヒーターに比べて消費電力を大幅に削減することができます。また、電気代の節約だけでなく、CO2排出量の削減にも寄与できます。
本記事では、ヒートポンプ技術の仕組みと、洗濯乾燥機を導入するとどのくらいの電気代を節約できるのか、具体的な数値を交えながら解説します。冬の電気代の増加に備え、エネルギー効率の高い暖房方法を導入しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エネルギー消費の変化と現状
日本の家庭部門におけるエネルギー消費は、給湯と暖房が大きな割合を占めています。
経済産業省の「令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)」によると、2021年度の家庭部門におけるエネルギー源別消費の推移は、動力・照明他が32.9%、給湯が28.7%、暖房が26.3%、ちゅう房が9.7%、冷房が2.4%のシェアとなっています。これにより、給湯と暖房の合計が家庭内エネルギー消費の半分以上を占めることが明らかになりました。
また、エネルギー源別では電気のシェアが50.3%で、初めて50%を超えました。これは、エアコン等の新たな家電製品の普及、大型化、多機能化、およびオール電化住宅の普及拡大によるものと考えられます。
1965年から2021年の 家庭エネルギー消費の変化
「エネルギー白書2023」によると、1965年度頃までは家庭部門のエネルギー消費の3分の1以上を石炭が占めていましたが、1973年度には石炭の割合はわずか6%程度になりました。
この時点では、灯油、電力、ガス(都市ガス、LPガス)のシェアがそれぞれ約3分の1でしたが、その後、エアコン等の新たな家電製品の普及し、大型化や多機能化なども伴って大幅に電気のシェアは増加しました。
エネルギー効率向上と再生可能エネルギーの導入
「エネルギー白書2023」によると、オール電化住宅の普及拡大もあり、2013年度には電気のシェアは初めて50%を超え、2021年度は50.3%でした。これからも、エネルギー効率の高い家電製品の普及や、再生可能エネルギーの導入が進むことで、電気のシェアはさらに増加すると予想されます。
また、エネルギー消費の削減に向けた取り組みが進むなか、給湯と暖房のエネルギー効率向上が重要な課題となります。
ヒートポンプ付き洗濯乾燥機で電気代を節約
ヒートポンプ式は、洗濯槽内の空気をヒートポンプ(熱交換器)によって温風に切り替え、衣類を乾燥させる方法です。ヒーターや熱を使用しないため、ヒーター式よりも大幅な省エネになります。また、乾燥の温度が65〜70度と低めで、衣類を痛めにくいです。このため、長期間にわたって衣類をきれいな状態に保つことができます。
さらに、ヒートポンプ式は、エネルギーを効率的に使用するため、CO2排出量の削減にも寄与します。これは、環境にやさしい選択としても重要です。
ヒートポンプ式洗濯乾燥機のメリット
ヒートポンプ式は、洗濯槽内の空気をヒートポンプ(熱交換器)によって温風に切り替え、衣類を乾燥させる方法です。ヒーターや熱を使用しないため、ヒーター式よりも大幅な省エネになります。また、乾燥の温度が65〜70度と低めなので、衣類を痛めにくいです。このため、長期間にわたって衣類をきれいな状態に保つことができます。
さらに、ヒートポンプ式は、エネルギーを効率的に使用するため、CO2排出量の削減にも寄与します。これは、環境にやさしい選択としても重要です。
従来のヒーター式洗濯乾燥機との比較
ヒーター式洗濯乾燥機は、内蔵のヒーターで洗濯槽内の空気を温めることで、衣類を乾燥させる方法を採用しています。例えば、シャープのヒーター式ドラム洗濯乾燥機「ES-S7E」は、1回あたりの電気代が1円~43円、週1回の利用で1ヶ月の電気代は4円~172円となります。
これに対して、ヒートポンプ式洗濯乾燥機は、洗濯槽内の空気をヒートポンプ(熱交換器)によって温風に切り替え、衣類を乾燥させる方法を採用しています。シャープのヒートポンプ式洗濯乾燥機「ES-WS14」の場合、1回あたりの電気代は2円~24円、週1回の利用で1ヶ月の電気代は8円~96円です。
ヒーター式と比べると、ヒートポンプ式は電気代が約半分で済むことが分かります。電気代の節約だけでなく、衣類へのダメージも抑えることができるヒートポンプ式洗濯乾燥機は、非常におすすめです。
まとめ
電気代の高騰に加え、冬に向けて電気代の増加が予想されるなか、エネルギー効率の高いヒートポンプ技術が注目されています。ヒートポンプは外部から取り込んだ熱を利用して室内を暖める仕組みで、従来のヒーターに比べ消費電力を大幅に削減できます。
これからの季節、エネルギー効率の高い暖房方法や家電製品を導入することで、電気代の増加に備えることが重要です。ヒートポンプ技術の導入は、経済的かつ環境的にも優れた選択肢となりますので、ぜひ検討してみてください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー