お風呂のお湯を毎日交換しない家庭は「30%」!? どのくらい節約になるの? デメリットについても解説

配信日: 2023.09.20 更新日: 2024.10.10

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お風呂のお湯を毎日交換しない家庭は「30%」!? どのくらい節約になるの? デメリットについても解説
毎日お風呂を貯めるのかシャワーだけですませるのかは人それぞれであるように、お風呂に貯めたお湯を再利用するかどうかもそれぞれの考えがあります。
 
節約のため、毎回貯めたお湯を捨てず追い焚きする人も一定数いますが、実際どのくらいの割合の人がお風呂の水を再利用しているのでしょうか。期待できる節約効果と合わせて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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お風呂のお湯を毎日交換する?

株式会社マイナビのお風呂に関する調査の結果によると、子育て世帯では「毎日交換する」場合が多いようです。子どもが入浴するお湯が清潔かどうか意識する方が多く、衛生面を考慮して毎日交換している家庭が多くあります。
 
一方で、子育て世帯でも2日に1回、3日に1回交換またはそれ以外の頻度で交換する家庭も30%程度と比較的大きな割合です。また、なかには入浴する人ごとにお湯を変える家庭もあります。
 

お風呂のお湯を再利用するとどのくらい節約できる?

お風呂のお湯を再利用するとどのくらい水道代の節約効果が得られるのか、一般的な浴槽で使うとされる200リットルのお湯を貯める場合で考えてみましょう。
 
水道料金は地域による違いはありますが、本記事では東京都で、一般的な口径20ミリメートルのメーターで計算します。200リットルの浴槽の水を毎日交換すると1ヶ月(31日間)あたりの水道料金は約2048円となり、1日あたり約66円かかっている計算になります。
 
仮に2日に1回水を変える場合は、水の使用量は1ヶ月約6立方メートルから3立方メートルに減りますが、水道料金の基本料金や下水道代は変わないため、従量料金の約66円の節約にとどまります。
 
一方、東京ガスによると、200リットルのお湯を40度で貯める場合のガス料金は1回あたり132.9円で、1ヶ月間毎日沸かした場合のガス代は約4120円になります。これが2日に1回なら約2060円の節約になります。
 
ただし、ガス代はお風呂のお湯を再利用する場合も同じようにかかります。浴槽1杯200リットルの水を水温20℃から45℃まで温めるのにかかるガス代は、都市ガス(東京地区)で約54.61円、LPガスで約107.6円です。都市ガスで15日間追い焚きした場合は約819円かかります。
 
これにより、風呂のお湯を再利用した場合は、毎日お湯を貯めた場合に比べ、1ヶ月あたり約1307円(66円+2060円-819円)の節約になる計算です。
 

節約にはなるが衛生面に注意

温泉や公衆浴場と同じように体を洗ってから湯船に入る方もいれば、まず湯船に浸かってから体を洗う方もいるでしょう。自宅のお風呂のためマナーは各家庭にゆだねられますが、仮に体を洗ってから湯船に入る場合でも水は汚れます。
 
入浴前後の菌の数を測定した調査によると、入浴前に1mLあたり40個程度だった菌は、2人入浴後に110個、3人入浴後に360個、入浴前1mLあたり80個程度だった菌は5人入浴後に2700個へと増加し、1晩立つとそれぞれ25万個、29万個、120万個まで増加しました。
 
お風呂で増殖する菌は基本的に健康上の問題はありませんが、ときにはレジオネラ菌など健康を害する菌が増殖してしまう場合もあります。高齢や病気など抵抗力が低下している人がいる家庭は注意が必要です。
 

お風呂の水を再利用すれば節約になるが、衛生面に注意が必要

毎日お風呂のお湯を変える、2日に1回や3日に1回お湯を変えるなど、家庭によりさまざまな入浴方法がありますが、お湯を変える頻度を減らせば水道料金やガス代などは節約できます。
 
ただし、お湯交換の頻度が少なくなるほどお湯の中で菌が繁殖し、健康リスクが増大するのも事実です。お風呂の水にいる菌の多くは皮膚常在菌なのでリスクはそれほど大きくありませんが、水を1晩置くだけで菌は急激に増殖することを覚えておきましょう。
 

出典

マイナビ お風呂の水、毎日替える? 替えない?旦那が入った後は替えるというママの声も
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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