更新日: 2023.09.21 貯金

地域別「貯蓄額ランキング」2位は兵庫県、1位は?金額は収入に比例する?

地域別「貯蓄額ランキング」2位は兵庫県、1位は?金額は収入に比例する?
物価上昇や老後資金の心配をする方が多いなか、どれくらいの貯蓄をしたらよいのかと、考えている方は少なくないでしょう。
 
そこで今回は、地域別の貯蓄額の平均を調べてみました。自分の住んでいる地域では、どれくらいの貯蓄額を目標にできるのかを知るために、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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地域別の貯蓄ランキング

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)二人以上の世帯」から、平均貯蓄額を都道府県庁所在市別にまとめてランキングにすると、以下のとおりです。

1位 名古屋市(愛知県) 2659万円
2位 神戸市(兵庫県) 2582万円
3位 横浜市(神奈川県) 2461万円
4位 さいたま市(埼玉県) 2351万円
5位 大津市(滋賀県) 2310万円
6位 富山市(富山県) 2309万円
7位 千葉市(千葉県) 2256万円
8位 東京都区部(東京都) 2226万円
9位 金沢市(石川県) 2213万円
10位 奈良市(奈良県) 2199万円

平均貯蓄額が少ない都道府県庁所在市は、以下のとおりです。

47位 那覇市(沖縄県) 904万円
46位 青森市(青森県) 1106万円
45位 佐賀市(佐賀県) 1172万円
44位 鹿児島市(鹿児島県) 1208万円
43位 高知市(高知県) 1213万円

1位の名古屋市は2659万円で、904万円で47位の那覇市と比較すると、1755万円もの差があります。なお、貯蓄額の全国平均は1901万円であり、4年連続増加しており、2002年以降で最多となっています。
 

貯蓄は収入に比例するのか

収入が多ければ、貯蓄に回すお金が増えることは確かです。しかし、実際に年収は、貯蓄に比例するのでしょうか。
 
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)二人以上の世帯」から、平均年間収入を都道府県庁所在市別にランキングすると、以下のとおりです。

1位 さいたま市(埼玉県) 832万円
2位 東京都区部(東京都) 756万円
3位 横浜市(神奈川県) 734万円
4位 名古屋市(愛知県) 733万円
5位 大津市(滋賀県) 683万円
6位 広島市(広島県) 682万円
7位 岐阜市(岐阜県) 676万円
8位 神戸市(兵庫県) 672万円
9位 山口市(山口県) 667万円
10位 金沢市(石川県) 661万円

全国平均は641万円であり、平均年間収入の低い都道府県庁所在市は、以下のとおりです。

47位 那覇市(沖縄県) 507万円
46位 佐賀市(佐賀県) 523万円
45位 秋田市(秋田県) 538万円
44位 青森市(青森県) 541万円
43位 和歌山市(和歌山県) 544万円

地域別の年間収入と貯蓄額を比較すると、収入が多ければ、必ずしも貯金が増えるわけではないことが分かります。
 
例えば、東京都は年間収入が第2位ですが、貯蓄額では第8位です。家賃などの生活費が高いことや、出費の多いライフスタイルなどが、影響していると予想されます。また、貯蓄ランキングで6位の富山県は、年間収入のトップ10に入っていません。
 

地域別貯蓄額の平均を参考値・目標値として覚えておこう

全国的に見て、貯蓄額の平均額は1901万円、平均年間収入は641万円です。しかし、これらは二人以上の世帯全体の平均であり、定年退職者などの貯蓄の多い方が、平均値を引き上げています。また、貯蓄額の平均値を下回る世帯は66.3%もあり、全体の約3分の2は下回ります。
 
物価上昇が続く昨今、貯蓄額や収入について考えることは大切です。地域別貯蓄額の平均値を、参考値・目標値として覚えておくとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 2022年 <貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 8-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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