更新日: 2024.10.10 家計の見直し
夏休み中に出費が大幅に増えました。何の費用を削ったら効果的な節約ができるでしょうか?
このような状況で出費を削ろうとしたとき、通信費の見直しが有効な方法です。大手キャリアからサブブランドへの乗り換えによって、かなりの節約になる可能性があります。
本記事では、出費削減の対象として通信費に焦点を当てて詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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出費を削るなら通信費
出費を削りたければ、変動費より固定費を見直すのが定石です。家計における固定費のなかで、かなりの経費削減効果が見込まれるのがスマートフォンや自宅での光回線契約などの通信費といわれています。
総務省が行った2022年の家計調査報告(家計収支編)によると、二人以上の世帯では通信費が平均で月1万2598円もかかっていることが分かります。
特に子どもがスマートフォンを持っている場合、この金額はさらに大きくなっている可能性が高いのです。家計を同じくする家族全員の通信費を見直すことで、削減できた分を他の出費に回せる余裕が生まれることでしょう。
スマートフォン契約乗り換えのメリット
通信費のなかでも、特にスマートフォン契約のサブブランドへの乗り換えにはいくつかのメリットがあります。サブブランドとは、大手キャリアが提供するメインブランドに対して、割安なサービスを提供する自社のブランドのことです。
株式会社NEXT(東京都新宿区)が運営する「MOBIEWN」で行ったアンケート調査(2023年4~5月、回答数300名)によれば、大手キャリアのメインブランドからサブブランドに乗り換えた人の9割以上が「満足」と答えています。
その主な理由として「月額料金が安くなった」ことが挙げられているのです。契約するプランや使い方にもよりますが、1回線当たり月額数千円の経費削減が見込めるでしょう。このように、サブブランドへの乗り換えは財布に優しいといえるのです。
次に、通信速度の面でもサブブランドは一定の品質を提供しています。サブブランドは大手キャリアが自社のネットワークを提供しているため、通信速度の低下が少ないとされています。大手キャリアの回線を借り受けてサービスを展開する、仮想移動体事業者(MVNO)の「格安スマホ」より通信品質が高い傾向がみられる点が特徴です。
つまり、サブブランドの通信品質は、動画視聴やオンラインゲーム、ビデオ通話など、高速な通信が必要な場合に有利です。
また、サブブランドはプランのシンプルさが多くみられます。余計なオプションや複雑な料金体系が少ないため、自分にとって本当に必要なサービスだけを選べます。これが、透明性の高い料金体系となって、消費者に選ばれているのです。
乗り換えの際の実際の手続きについても、以前より簡単になっています。多くのサブブランドがオンラインでの手続きを可能にしており、店舗に足を運ぶ手間が省ける場合が多くなりました。
さらに、一部のサブブランドでは、乗り換えを促すためにキャッシュバックや特典を提供している場合もあり、それが実質的な節約につながることもあります。
使っていないスマートフォンを有効活用も節約につながる
機種変更などで、回線契約が終了したスマートフォンの端末があれば、通話はできなくてもWi-Fi専用端末として利用する方法があります。これを子どものゲーム用として使えば、スマートフォン1回線分の契約が不要となるのです。
夏休みの出費対策には通信費の見直しがオススメ
夏休み中に上がってしまった電気代や食費の削減対策として、通信費の見直しは一つの有効な解決策です。特にスマートフォンのサブブランドへの乗り換えによって、1回線当たり数千円の節約が見込める場合があります。
また、使用していないスマートフォンをWiFi接続専用端末として使えば、1回線分の節約になるのです。現在の通信費が高いと感じている人は、これらの方法を検討してみるとよいでしょう。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編) 2022年(令和4年)
株式会社NEXT(ネクスト) MOBIEWN 「大手からサブブランドスマホへの乗り換え」アンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー