更新日: 2023.10.03 その他家計

ガソリン代高すぎ!今車を手放したら「維持費」だけでどれだけ出費が減る?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ガソリン代高すぎ!今車を手放したら「維持費」だけでどれだけ出費が減る?
ガソリン代の値上がりが続き、2023年8月には、ついに1リットルあたり180円台になりました。なかには、ガソリン代が高すぎるため、車を手放すことを考えている方もいらっしゃるでしょう。今回は、車を手放すと、維持費だけでどれだけ出費が減るのかを調べてみました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

値上げが続くガソリン代! 価格変動の推移と家計に与える負担

ガソリン価格は変動することがほとんどであり、過去のガソリン価格全国平均を年度別に振り返ると、おおむね以下のとおりです。
 

2023年 167.4~186.5円
2022年 164.7~175.2円
2021年 136.1~169.0円
2020年 124.8~151.6円
2019年 142.5~150.4円
2018年 141.9~160.0円
2017年 130.3~141.7円
2016年 112.0~130.3円
2015年 123.5~145.2円

※経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を参照

 
ガソリンの消費量は、お住まいの地域や車の使用状況によって異なりますが、少なくても年間150リットル、多くて700リットルほどが目安といわれています。ガソリン価格が1リットル130円の場合と、180円の場合を比較すると、年間でどれだけの負担がかかるかが分かります。
 

●1リットル130円の場合
150リットル 1万9500円
700リットル 9万1000円
 
●1リットル180円の場合
150リットル 2万7000円
700リットル 12万6000円

 
上記の例から、年間のガソリン代だけでも、車の使用頻度が低い家庭では7500円程度、車の使用頻度が高い家庭では3万5000円程度の負担が発生することが分かるでしょう。
 

今車を手放すと維持費だけでどれだけ出費が減る?

車の維持費は、ガソリン代だけではありません。車の維持費に含まれるものは、大きく以下の4種類に分けられます。
 

・税金

4月1日時点で車を所有している人には、自動車税(種別割)が課せられ、5月頃に納税通知書が届きます。1年あたりの自動車税は、排気量によって料金が異なります。
 
例えば、軽自動車の場合は1万800円、排気量1.0〜1.5リットルのコンパクトカーは3万500円、2.0〜2.5リットルのミニバンは4万3500円ほど。
※新車登録を行う時期により、課せられる税金の金額が異なります。
 
車の重量に応じて、税額が高くなる自動車重量税も、2年ごとの車検時に支払う必要があります。
 

・保険料

法律で加入が義務づけられている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)は、強制保険とも呼ばれていて、車の購入時や車検の際に、保険料を支払います。
 
自賠責保険料は、24ヶ月契約の場合で、普通自動車は1万7650円、軽自動車は1万7540円です。自賠責保険だけでは補償が十分ではないため、さらに広い範囲を補償する、任意保険に加入するケースが一般的です。
 
任意保険料は、運転者の年齢・車種・補償範囲によって大きく異なり、年間で数万~数十万円かかります。
 

・メンテナンス費用

新車購入から3年、それ以降は2年ごとに車検費用が発生します。これには、税金や自賠責保険料も含まれますが、数万~数十万円かかる場合が一般的です。
 
消耗品であるエンジンオイル・オイルエレメント・バッテリー・ワイパー・タイヤなども、定期的に交換しなければなりません。故障や不具合が生じれば、その都度、修理代が発生します。
 

・走行に必要な費用

毎月の駐車場代も、年間にすると、大きな出費になります。地域によって価格差が大きく、月に数千〜数万円程度の支払いが必要です。高速道路を利用する際は、距離や回数に応じて料金が発生します。ガソリン代も、走行に必要な費用に含まれます。
 

絶対に必要でなければ車を手放すのもあり!?

生活に車がどうしても必要な場合は、燃費性能がよく、減税の対象になるエコカーにしたり、任意保険を見直したりして、維持費の節約に努めましょう。
 
また、車がそれほど必要でなければ、思い切って車を手放すことで、年間数十万円にもなる高額な維持費を節約できます。
 
その際は、「徒歩や自転車での移動が可能か」「車が必要なときにカーシェアサービスやレンタカーを使えるか」「買い物や子どもの送り迎えに支障はないか」など、車を手放した後の生活のこともよく考えて、判断するとよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 1990年(平成2年)8月27日~ 【週次ファイル (xls形式:3831KB)】

東京都主税局 自動車税種別割 7 税率(年額)

損害保険料率算出機構 自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集