お米は「ガスコンロ」で炊いたほうがお得!? 積み重ねれば最大「1万2000円」の節約に! ガスコンロを使って節約する方法6選
配信日: 2023.10.03 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、ガスコンロを上手に使って節約する方法を紹介します。誰でも簡単にできる方法と、導入に費用がかかるものの効果が高い方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
誰でもできるガスコンロを使った節約法4選
まず、誰でもすぐにできるガスコンロを使った節約方法を4つ紹介します。
節約法その1:炎を鍋底からはみ出させない【年間約1761円節約】
鍋ややかんをガスコンロにかけるとき、常に強火にしている人もいるのではないでしょうか。
鍋が小さい場合、火が鍋底からはみ出すこともありますが、はみ出した炎は鍋に熱を伝えられないため、ほとんど意味がありません。底からはみ出ないように炎を調節すれば、年間約1761円節約できます。
※ふたありの20cm鍋で、20℃の水1Lを1日3回×365日沸かす場合(強火:4.5分、中火:6.4分)
節約法その2:お湯は使う分だけ沸かす【年間約1688円節約】
お茶をいれたり料理に使ったり、普段の生活でお湯を使う機会は多くあるため、電気ポットでいつでもすぐにお湯を使えるようにしている人も多いかもしれません。
しかし、電気ポットでお湯を沸かして保温するよりも、ガスコンロで必要な分だけを都度、沸かすほうが省エネになります。年間の省エネ効果は約1688円です。
※やかんで20℃の水を1Lずつ3回沸かす場合(電気ポットで20℃の水を3L沸かし、保温利用ありの場合と比較)
節約法その3:熱効率がよい鍋を使う【年間約1305円節約】
鍋ややかんを選ぶ際には、デザインや大きさだけではなく、底の形にも注目しましょう。ガスコンロの熱を効率よく伝えるためには、底が平らでできるだけ面積が広いものがおすすめです。
例えば、底の面積が16cmの鍋を24cmのものに変えると、年間約1305円節約できます。
※20℃の水1Lを強火で1日3回365日沸かす場合
節約法その4:鍋にふたをする【年間約1029円節約】
鍋にふたをするのも思った以上に効果があります。ふたをすると鍋の中の熱が逃げにくくなり、食材に効率よく熱を伝えられるのです。鍋にふたをすると、年間約1029円節約できます。
※24cm鍋で20℃の水2Lを、ふたあり・ふたなしで沸かす場合(ふたあり:6.8分、ふたなし:7.5分)
少しハードルの高いガスコンロを使った節約法2選
次に、導入に費用がかかるためハードルは少し高めですが、その分効果が高い節約方法を紹介します。
節約法その5:ガスコンロでご飯を炊く【年間約5179円節約】
ご飯を炊飯ジャーで炊くのではなく、ガスコンロで鍋を使って炊飯すれば、最大で年間5179円節約できます。
「ガスコンロでの炊飯は難しいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、ガスコンロの中には自動炊飯機能がある機種があります。点火後は炊き上がりまで自動で火加減を調整し、炊き上がると自動で消火までしてくれます。
ガスコンロを使った炊飯は、炊き上がりまでの時間を短縮できる点もメリットです。炊飯ジャーからガスコンロに切り替えることで、年間約900円節約できます。
※自動炊飯機能のあるガスコンロと炊飯ジャーで無洗米2合を炊く場合
また、炊飯ジャーで保温をするよりも、ガスコンロで都度必要な分を炊いたほうが省エネにつながります。炊飯ジャーでの保温をやめて、ガスコンロで都度炊飯することで節約できる金額は年間約4279円で、今回紹介した節約方法の中で最も大きな金額です。
※自動炊飯機能のあるガスコンロで4合炊く場合と、炊飯ジャーで4合炊き2合を保温する場合
節約法その6:高効率のガスコンロに買い替える【年間約2008円節約】
ガスコンロはどれも同じように感じるかもしれませんが、最近では熱を効率よく伝えられるガスコンロが販売されています。高効率ガスコンロは、鍋底との距離を近づけ炎の広がりを抑えるなどの工夫がされています。
高効率ガスコンロに買い替えた場合の年間節約金額は約2008円で、買い換えまでするわりには節約額が少ないと感じるかもしれません。しかし、先ほど紹介した自動炊飯機能つきの機種にして、ガスコンロでの炊飯を導入すればさらに大きな節約が期待できるでしょう。
※省エネ基準達成率110%のコンロを、同100%のものと比較した場合
まとめ
誰でもできる節約方法をすべて実践すると年間約5783円、少しハードルの高い節約方法を実践すると年間約7187円節約できます。すべてを実践した場合の節約金額は約1万2970円です。
一つひとつは小さな金額ですが、積み重ねると大きな金額になります。できる工夫を一つずつこなしていくことで、節約をしていきましょう。
出典
東京ガス株式会社 ウルトラ省エネブック 料理をつくる – 1
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士