更新日: 2024.10.10 その他家計

物価高の今、なにから「買い控え」すればいい?最も値上げを感じるものは食料品ではなかった…?

物価高の今、なにから「買い控え」すればいい?最も値上げを感じるものは食料品ではなかった…?
度重なる物価高騰の影響を受け、世間では「買い控え」が広がり、問題となっています。
 
毎日新聞世論調査では、物価高が生活に影響していると答えた人の割合は92%であり、毎日の出費の多さに、頭を悩ませている人は多いでしょう。
 
そこで今回は、最も値上げを感じる商品と、節約しやすいものについて、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

値上げを最も感じるものとは?

食料品や電気代など、数多くのものが値上げするなか、akippa株式会社の「物価高とその対策に関するアンケート調査」によると、最も値上げを感じるものは、以下の結果となりました。
 

1位:ガソリン代(53.3%)
2位:野菜や調味料などの食料品(20.9%)
3位:水道光熱費(14.6%)
4位:外食やテイクアウトなどの食費(4.3%)
5位:酒類やお菓子などの嗜好(しこう)品(1.8%)

 
食料品を抑えて1位となったのは「ガソリン代」でした。車の使用頻度が高い家庭では、物価高の影響を大きく受けていることが分かります。
 

各種ガソリン代は5年で約31円値上げしている

最も物価高を感じる「ガソリン代」ですが、5年、10年前と比較して、どれほど値上がりしているのかを見てみましょう。経済産業省の「石油製品価格調査」によるガソリン代の価格変動は、表1のとおりです。
 
表1 全国の1リットル当たりのガソリン平均価格
 

種類 2013年9月9日 2018年9月10日 2023年9月11日
レギュラー 161.4円 153.1円 184.8円
ハイオク 172.2円 163.9円 195.7円
軽油 139.0円 131.7円 164.3円

 
※経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を基に筆者作成
 
2013年から2018年の間に一度、各種ガソリン代は値下げしていますが、2023年現在では、大きな値上げが見られます。値上げ額は、「レギュラー」が31.7円、「ハイオク」が31.8円、「軽油」が32.6円であり、種類によっての差は、あまり見られませんでした。
 
レギュラーを30リットル給油したとすると、2018年よりも951円高くなります。月に2回給油するとなると1902円、年間で2万2824円も負担が大きくなるということです。
 
ただし、給油する場所や時期によってもガソリン代には差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
 

節約できた項目で多かったのは「食費」

株式会社エイチームライフデザインが運営する、通信費・家計見直しサイト「Soldi」の調査によると、家計の見直し後に、最も実際の節約につながった項目は「食費(23.4%)」だそうです。次いで「通信費(19.7%)」「被服費(8.8%)」「灯油・ガソリン代(7.5%)」と続きます。
 
食費や通信費にかかる出費を見直すことで、節約効果が期待できる一方、物価高を最も感じるガソリン代は、あまり節約できていないことが明らかとなりました。
 
車通勤や日常的に車を使用する人は、高いと分かっていても、なかなか削れない出費なのかもしれません。
 

物価高に負けないために食費や固定費を賢く節約しよう

物価高の影響を受けて、節約を意識するものの、ものによっては避けられない出費もあるかもしれません。その場合は、食費や通信費など、見直しやすい部分の出費を減らすことがポイントです。
 
特に、通信費や保険料などの固定費は、定期的にプランを見直すことで、出費を抑えやすいといわれています。長年、プランをそのまま利用しているにしている人は、この機会に見直してみましょう。
 

出典

akippa株式会社 物価高とその対策に関する調査結果(PR TIMES)

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 1990年(平成2年)8月27日~ 【週次ファイル (xls形式:3831KB)】

株式会社エイチームライフデザイン 物価上昇について「Soldi」が大調査!物価の高騰を感じている人「約8割」!~値上げを感じるのは「食料品」、「灯油・ガソリン」、「電気料金」~

株式会社毎日新聞社 毎日新聞 物価高が生活に「影響」92% 負担軽減策延長「必要」83% 世論調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集