炊いたお米の保存方法「保温機能」と「電子レンジの温め」電気代はどちらがお得?
配信日: 2023.10.07 更新日: 2024.10.10
今回は、炊飯器の保温機能を長時間使用した場合と、炊いたお米を一度別の容器へ移し、食べる際に電子レンジで温めるようにした場合とで、電気代にどれほどの差がでるのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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炊飯器にかかる電気代
まず、炊飯器を使用するたびにどれほどの電気代がかかるのかを見てみましょう。炊飯器は、お米を炊くときと保温時に電気代がかかります。経済産業省の「省エネ性能カタログ2022」によれば、それぞれの電気代の目安は表1の通りです。
表1 ※電気料単価:30円/キロワットアワーで計算
消費電力量 | 電気代 | |
---|---|---|
炊飯時(1回) | 158ワットアワー | 4.74円 |
保温時(1時間) | 16.5ワットアワー | 0.495円 |
※経済産業省の「省エネ性能カタログ2022年版」をもとに筆者作成
炊飯後に10時間保温した場合、9.69円の電気代がかかります。この場合は保温にかかる電気代が4.95円ですので、毎日10時間保温したとすると、年間で約1800円の電気代が余分にかかることになります。
保温機能と電子レンジでの温め直しにかかる電気代の差
次は電子レンジの温め直しにかかる電気代を見てみましょう。
電子レンジの消費電力は、1時間当たりおよそ1400ワットです。ご飯を500ワットで2分加熱した場合、電気代は約1.4円となり、年間で511円かかる計算です。
炊飯器で10時間保温した場合の電気代は4.95円ですので、3.55円節約できます。保温機能よりも電子レンジを使用したほうが、電気代が年間で約1295円安く済むといえるでしょう。
賢い炊飯器の使い方
炊飯器の保温機能は、長時間使用するほど余計に電気代がかかることが分かりました。ほかにも炊飯器の使い方によっては、電気代を安く抑えられます。炊飯器で電気代を節約するには、下記の方法を試してみましょう。
・お米をまとめて炊く
・エコモードを使用する
・タイマー機能を使い、食べる直前に炊く
・使わないときはコンセントを抜く
・余熱でお米を蒸らす
保温機能を使わないことで余分な電気代をかけずに済みますが、炊飯の回数を減らすことが、最も電気代を安くする方法です。お米はまとめて炊き、さらにエコモードで炊飯することでより電気代を抑えられます。
また炊飯器は待機電力がかかるため、使わないときはコンセントを抜くことで無駄な電力を消費せずに済むでしょう。
炊飯器の保温機能よりも電子レンジでの温めを
お米をまとめて炊くことは電気代の節約につながりますが、そのまま長時間保温することで余分な電気代がかかります。そのため、食べるたびに電子レンジで温めるほうが、電気代を安く抑えられます。
お米を炊いたあとは保温機能を使わず、1食分ずつ小分けにして冷蔵もしくは冷凍で保存しましょう。
出典
経済産業省 省エネ性能カタログ゙2022年版
東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー