更新日: 2023.10.06 その他家計

「カレーライス」は、もはや高級品!? カレー関連の食品値上がりの影響がジワリ

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「カレーライス」は、もはや高級品!? カレー関連の食品値上がりの影響がジワリ
日本人の国民食ともいわれるカレーライス。忙しい時でもすぐに作って食べることのできるレトルトカレーからカレールーを使った本格的なものまで幅広い種類のレシピがあり、性別、年代を問わず食されています。
 
そんなカレーライスも物価上昇の影響を受けています。本記事ではカレー関連の値上げの背景や、どれくらい値上げされたのか解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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カレールー、レトルトカレー共に値上げ

ハウス食品が提供しているバーモントカレーが、2023年6月より値上げされました。また、レトルトカレーのククレカレーも同様です。バーモントカレーの値上げは2022年8月以来10ヶ月ぶりで、6月の各商品の値上げ幅は約6~15%で、値上げの主な理由は原材料価格の高騰や物流費の上昇でした。
 
具体的には、「バーモントカレー中辛 230グラム」が349円(税別)から394円(税別)に、「ククレカレー中辛」が184円(税別)から202円(税別)に値上げされました。
 
また、ハウス食品と並ぶ人気メーカーであるエスビー食品も2023年7月からカレールーとレトルトカレーを値上げしました。値上げ幅は5.5~31.6%で、主力のカレールー「ゴールデンカレー 198グラム 中辛」は339円(税別)から385円(税別)になっています。なお、同商品の値上げは2022年9月以来10ヶ月ぶりでした。
 

カレーのお供も値上げに

値上げはカレールーだけに収まりません。カレーのお供として欠かせないライス。忙しいときには電子レンジでチンすればおいしいお米を食べることができるパックごはんも7月から値上げされています。
 
パックごはんを提供しているサトウ食品の「サトウのごはん」が7月から約8~10%値上げされました。パックご飯の価格改定は2018年以来5年ぶりで、値上げの主な理由はエネルギー費・資材価格の急激な高騰および物流費・人件費等の上昇などです。
 
具体的には「新潟県産コシヒカリ200g」が175円(税別)から189円(税別)に値上げされました。
 
また、カレーライスのトッピングとして卵を乗せる人も少なくないでしょう。その卵も一時に比べ落ち着いてきているものの、物価上昇の影響を大きく受けている食品の1つです。
 
農林水産省が発表した令和5年9月の食品価格動向調査では、鶏卵(サイズ混合・10個入り)の値段は301円。前月比では99%となりましたが、平年比では140%と依然として高値圏内にあります。
 
物価上昇が続けば、他のトッピングに使われるさまざまな食品も値上げされたり、今後値上げされたりする可能性があります。これらの値上げがじわじわと影響し、トッピング1つでも、お財布事情を考えないと躊躇(ちゅうちょ)してしまう、そんな日が来ているのかもしれません。
 

2023年後半の値上げは一服感?

帝国データバンクの調査によると、2023年に値上げする食品の品目数は10月に約3万2000に達するというデータが出ています。
 
図表1

図表1

帝国データバンク 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2023年10月
 
10月の飲食料品値上げは4634品目で、単月としては年内で3番目、2022年以降では4番目に多くなっており、どれも家庭にとって身近な食品ばかりです。
 
一部に値下げの動きもあるなど、値上げは10月を一旦のピークとして年末にかけて小康状態が続くとの想定もありますが、急激な円安などもあり、まだまだ安心できそうもありません。日々の食費や、食費以外の生活にかかる固定費の見直しの検討も続ける必要がありそうです。
 

出典

ハウス食品 家庭用製品の価格改定のお知らせ
サトウ食品 パックごはんの価格改定
エスビー食品 製品価格改定のお知らせ
帝国データバンク 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2023年10月
農林水産省 食品価格動向調査(食肉鶏卵)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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