更新日: 2023.10.09 家計の見直し

食欲の秋だからこそ外食の頻度をコントロール! 月1万円の外食費用は節約できるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

食欲の秋だからこそ外食の頻度をコントロール! 月1万円の外食費用は節約できるの?
秋といえば、多くの日本人が待ち望んでいる、おいしい食材が豊富に登場する季節です。おいしいものを求めて外食する機会が増えるでしょうが、日本の外食は月平均1万円を超え、都市や地域による違いもあります。
 
さらに、健康や節約を考えたときの外食の頻度を減らすテクニックも取り入れることで、バランスのよい食生活を追求することが可能となります。詳しい内容を以下で解説していきます。
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食欲の秋といわれる理由は?

秋といえば、おいしい食材が豊富に出回る季節です。 多くの人がこの時期の食事をとても楽しみにしています。 しかし、なぜ秋には食欲が増えるのでしょうか。 実はこの「食欲の秋」という現象には、いくつかの背景や理由が存在するので、以下で詳しく解説します。
 

秋に食欲が増す5つの理由

1.セロトニンの影響
脳内で分泌されるホルモンであるセロトニンは、心身の安定に関わっています。 日照時間が短くなる秋には、このホルモンの分泌量が減少します。糖質やたんぱく質を摂取することでセロトニンの分泌が促進され、結果的に食欲が増進すると考えられています。
 
2.基礎代謝の増加
秋になると気温が下がり、体温を維持するための基礎代謝がアップします。これにより、体はより多くのエネルギーを必要とし、そのエネルギー補給のための食欲が先行して行われると考えられています。
 
3.旬の食材の豊富さ
秋は「実りの秋」ともよばれ、さまざまな食材が旬を迎えます。自然のなかで成熟し、栄養分を豊富に含むこれらの食材は、自然と私たちの食欲を刺激します。さまざまな条件が組み合わさり、私たちの食欲を秋に向けて高めていると考えられます。
 
4.夏の疲れが回復するため
夏は暑さで体を消耗することから、多くの人が夏バテを経験します。この夏バテの時期は、食欲の低下や持続的な疲労を感じることが多いです。しかし、夏が過ぎると気温は徐々に下がり涼しくなります。 この変わりゆく気候のなかで、夏の間に減少していた食欲が徐々に回復し、まるで食欲が増加したかのように感じるのも理由のひとつと考えられています。
 
5.冬への備えとしての栄養蓄積が必要だから
冬の寒さが厳しくなるのを前に、秋には体を健康に保つための栄養やエネルギーをしっかりと蓄える必要が生じます。すると、より多くの食事をとる傾向があらわれます。
 

日本全国の外食費は月平均1万円強!

総務省統計局「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯) 2022年」で、外食に関する費用の調査結果が公表されています。それによると、全国平均では1ヶ月あたりの外食に14万7655円が費やされていることが明らかになりました。
 
地域別の詳細を見ると、大都市では17万2495円、中都市では15万3470円、そして小都市では14万3400円となっています。都市の規模によってはある程度の開きは見られますが、いずれも月に1万円を超える支出となっています。また、地区別のデータを代表的な場所で見ると、北海道では12万3628円、関東では16万6591円、九州では12万6040円となっています。
 
結論として、どの地区・都市規模においても外食に関する支出は1ヶ月あたり1万円強というデータが示され、外食文化の浸透を感じる結果となりました。
 

外食の減らすための5つのテクニック

外食の頻度を減らし健康や節約を意識したいと考えている方へ、以下にそのためのテクニックを5つご紹介します。
 
1.週のメニュープランを立てる
週のはじめに家での食事メニューを計画しておくことで、食材の買い出しも効率的に行えます。その結果、無駄な外食を減らすことができます。
 
2.常備菜を作ってストック
冷蔵庫に簡単に取り出して食べられる料理やサラダを事前に用意しておくと、忙しい日でも外食に頼らずに済みます。
 
3.ランチはお弁当を持参
自宅で作ったお弁当を持参することで、外食を回避します。健康的で経済的なランチタイムを実現できます。
 
4.フルーツやナッツを軽く摂取
外出先での食事の前にフルーツやナッツなどを軽くとることで、食欲を少し抑え、外食の量や頻度をコントロールする手助けとなります。
 
5.外食の日を決めておく
週に1〜2回だけ外食する日を決め、それ以外の日は自炊するというルールを決めておくと無駄な外食を抑えられます。
 
これらのテクニックを取り入れることで、外食の頻度を減らし健康と節約のバランスを取ることができます。
 

まとめ

「食欲の秋」とよばれるこの季節は、おいしい食材に囲まれ外食が増える傾向にあります。その理由はセロトニンの影響や基礎代謝の増加、旬の食材の豊富さなどが理由にあげられます。
 
総務省の家計調査によると、多くの家庭が外食に月1万円以上を支出しています。常備菜のストック、お弁当の持参など、外食の頻度をコントロールするテクニックが有効です。
 
この秋、外食の頻度とコストを上手にバランスよく取りながら、健康的な食生活を楽しむ方法を知って、より豊かな食生活を追求しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 (二人以上の世帯) 2022年 第6表 食料「酒類」~「外食」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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