更新日: 2023.10.15 その他家計

2023年秋、高騰している野菜は何ですか? 効率的に食費を節約する方法はどんなものがありますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

2023年秋、高騰している野菜は何ですか? 効率的に食費を節約する方法はどんなものがありますか?
2023年は、円安や世界情勢などによる物価の上昇が社会問題となっています。とりわけ生鮮食品の価格高騰は家計を直撃するため、関心度も高いのではないでしょうか。
 
本記事では、生鮮食品のなかでも野菜に注目し、2023年秋、価格が高騰傾向にある野菜をピックアップして紹介します。合わせて、効率的な食費の節約方法についても考えていきましょう。
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2023年秋、高騰傾向にある野菜は?

農林水産省による見通し調査では、2023年9月時点では出荷価格が平年並みかやや平年を下回る傾向でしたが、10月前半ではトマト、10月全体では大根、にんじん、ねぎ、10月後半はレタスと、計5点の価格が平年を上回って高騰傾向にあるという見通しとなりました。
 
価格高騰の理由は産地によって異なるものの、全体として夏季の高温による野菜の生育不良や収量低下が主な要因です。もちろん、消費者が店頭で買う小売価格には、出荷価格の高騰だけでなく、ガソリン価格の高騰による輸送費の値上がりも影響しています。
 
では、具体的にどれくらい高くなるのでしょうか。目安として、上記5点について2023年9月時点での野菜1キログラム当たりの平均小売価格と平年比を、(独)農畜産業振興機構の「野菜の小売価格調査の結果(令和5年9月分)」から、それぞれみていきましょう。
 
トマトは794円/kgで平年比103%、大根は243円/kgで平年比120%、にんじんは464円/kgで平年比121%、白ねぎは899円/kgで平年比113%、レタスは546円/kgで平年比102%となっています。
 
このデータから、9月の市場出荷価格は平年並みか、やや平年を下回る傾向だったにも関わらず、平均小売価格はいずれも平年をやや上回っていたことが分かりました。したがって、出荷価格が平均を上回る10月の小売価格はさらに値上がりすることが予想できます。
 

野菜をしっかり摂りながら食費を節約する方法3選

野菜が高騰しているからといって、節約のために安易に野菜を減らすと、栄養が偏ってしまう恐れもあります。財布のひもを締めつつ、野菜もしっかり摂れる方法を3つ紹介します。
 

1. 天候による影響が少ない野菜を選ぶ

生育期に天候の影響をあまり受けなかった野菜として、10月前半はレタスが、10月全体ではバレイショの出荷価格がそれぞれ平年を下回る見込みです。このことにより必ずしも小売価格が安くなるとはかぎりませんが、選ぶ際の目安にはなります。常にチラシなどで店頭価格をチェックしておきましょう。
 

2. 産地直売所を利用する

スーパーなどに並ぶ野菜の価格は、仲卸業者から仕入れた価格に利潤をのせて決定されます。一方、生産者が自由に価格を決めて販売されているのが、道の駅などのいわゆる産地直売所です。直売所では一般的な小売価格よりも安めの傾向にあるだけでなく、旬のもの、地場産のものをいただけるメリットもあるので、ぜひ足を運んでみるとよいでしょう。
 

3. 冷凍野菜・カット野菜の活用で効率よく

冷凍野菜や、サラダ用にカットされている野菜のメリットは、切る、ゆでるといった処理があらかじめ施されているため、調理時間の短縮が図れるということです。生野菜と比べると、割高になるものもありますが、必要な分だけ使え、廃棄率も少ないため、考えようによっては効率がよく経済的だといえます。
 

臨機応変に対応して野菜の高騰を乗り切ろう

野菜の価格は、生育期の天候によって左右されやすいだけでなく、ガソリン価格値上げによる輸送費高騰など、社会情勢も影響します。
 
野菜が高くなっても、健康のことを考えるとまったく摂らないわけにはいきません。動向を注視しつつ、産地直売所に足を運んでみたり、冷凍野菜を上手に活用したりして、価格高騰を乗り切っていきましょう。
 

出典

農林水産省 野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年9月)について
農林水産省 野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年10月)について
独立行政法人農畜産業振興機構 野菜情報総合把握システム ベジ探 野菜の小売価格調査の結果(令和5年9月分)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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