夜寝るとき、電気を「つけっぱなし」にするのってもったいないですか? 真っ暗だと落ち着かず、常夜灯をつけていますが、電気代はどのくらいでしょうか?
配信日: 2023.10.22 更新日: 2024.10.10
ここでは、電気をつけっぱなしにして寝ると、いくらくらいの電気代が発生するのか、どうすれば電気代を節約できるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
照明の電気代はどうやって計算するの?
電気をつけたまま寝たときの電気代は、使っている照明の消費電力と使用時間、および電気料金の単価によって決まります。
電気代の計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」です。
仮に、照明が10W=0.01kW、使用時間が1時間、料金単価が2023年10月現在の全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhだったとしましょう。この場合、電気料金は「0.01kW×1時間×31円/kWh=0.31円」となります。
もし6時間つけっぱなしにしているなら、「0.31円×6時間=1.86円」です。よって、1ヶ月で「1.86円×30日=55.8円」、1年で「1.86円×365日=678.9円」となります。
常夜灯や間接照明などをつけっぱなしにして寝ると電気代はどのくらいかかる?
それでは、さらに具体的なシチュエーションを考えてみましょう。一般的な、照明の常夜灯(豆電球)は5Wです。したがって、先の例と同じ使用時間、電気料金単価で計算すると、1ヶ月あたり27.9円です。この程度の電気代なら、特に負担を感じないという人もいるのではないでしょうか。
一方、部屋全体を照らすシーリングライトのなかには、30W~50Wほどの消費電力のものもあります。仮に50Wの照明をつけっぱなしにした場合、電気代は1ヶ月あたり279円です。この程度の電気代となると、もったいないと感じる人もいるのではないでしょうか。
間接照明の消費電力は、機器によって幅がありますが、10W~20Wくらいであるのが一般的です。ただし、部屋の4隅に間接照明があるような場合は、例えば20W×4個=80Wとなり、意外に大きな消費電力となることに注意しておきましょう。
LED照明に交換すれば電気代を節約できる
真っ暗な部屋で寝られない場合、照明の電気代は大切な睡眠を確保するための必要経費といえるでしょう。では、今の状態と変わらず照明をつけっぱなしにしながら、電気代を減らすにはどうしたらよいのでしょうか。
誰でも取り組みやすい対策は、通常の照明をLED照明に交換することです。例えば、通常の常夜灯は5Wですが、LEDの常夜灯に交換すると0.5Wにできます。つまり、電気代を10分の1にできるわけです。同じく、54Wの白熱電球を9Wの電球型LEDランプにすると、電気代は6分の1にできます。
このようにLED照明に交換すれば電気代を大幅に節約できますが、購入価格は高いのがデメリットです。例えば通常の白熱電球は100円くらいで買えますが、電球型LEDランプは2000円くらいになる場合があります。しかし、通常の白熱電球の寿命が約1000時間ですが、電球型LEDランプは約4万時間と40倍ですので、長期的に考えるとお得です。
なお、常夜灯や電球はサイズが合っていれば、基本的に自分でLED照明に交換できますが、シーリングライトや直管蛍光灯、ダウンライトなどの場合、工事が必要になる場合があります。工事が必要かどうかわからない場合は、電気店や家電量販店などに相談するとよいでしょう。
常夜灯や間接照明などの電気代を一度計算してみよう
照明をつけたまま寝ていると、積もり積もって意外に高い電気代になっている場合があります。常夜灯や間接照明などの消費電力を調べて、月単位、年単位の電気代を計算してみるとよいでしょう。電気代を節約したい場合は、LED照明に交換するのが手軽な方法です。質のよい睡眠を確保しながら、無駄な電気代を支払わないようにしましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー