更新日: 2024.10.10 その他家計

あえて今「固定電話」を契約するメリットとは?気になる導入費用も調査!

あえて今「固定電話」を契約するメリットとは?気になる導入費用も調査!
総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、携帯電話などの加入契約数が増加している一方で、固定電話の加入契約数は減少傾向にあるようです。このような状況の中、あえて固定電話を契約するメリットはあるのでしょうか?
 
本記事では、固定電話を契約するメリット・デメリットを紹介したうえで、固定電話の導入費用について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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固定電話を契約するメリット

固定電話を契約する主なメリットは、以下の通りです。
 

■社会的な信用度が高い

個人事業や会社を経営している場合は、固定電話があったほうが対外的な信用を得やすくなります。電話番号を確認したときに携帯番号しかない場合は、会社の実在性を疑われてしまう可能性があるでしょう。
 
また固定電話があることで、銀行のローンや融資を組む際の審査もやや有利にすすめられるといわれています。
 

■災害時の連絡手段になる

固定電話は万が一のときの連絡手段として活用できます。機種にもよりますが、固定電話は電話回線から供給される少量の電力で稼働できるものもあります。
 
そのため、災害などで電気の供給が止まった場合にも、電話線が切れていなければ利用が可能です。またスマートフォンの回線に通信障害が起こったときや、本体が故障してしまったときの連絡手段としても活用できます。
 

■通話料金の節約につながる

固定電話は、携帯電話よりも通話料金が安いことがほとんどで、一般的な通話料金は表1の通りです。
 
表1

固定電話同士 市内通話:9.35円/3分
同一県内の市外通話
区域隣接・~20キロメートルまで:22円/3分
20キロメートルを超え60キロメートルまで:33円/3分
60キロメートルを超え:44円/3分
携帯電話への通話料金 17.6円/1分

※NTT東日本「固定電話から固定電話への通話料金」「固定電話から携帯電話(0036を使用して行う通話)への通話料金」をもとに筆者作成
 
自宅にいるときは固定電話を使用して電話することで、通話料金が節約できるでしょう。
 

固定電話を契約するデメリット

固定電話を契約する主なデメリットは以下の通りです。
 

■営業や詐欺の電話がかかってくることがある

固定電話を持っていると、営業の電話や、振り込め詐欺などの特殊詐欺の電話がかかってくることがあります。
 

■導入に時間とコストがかかる

新たに固定電話を設置する場合は、コストと時間がかかります。具体的には、申し込みのあとに、以下のような手続き・準備が必要です。


・開通工事:回線の引き込みや通信装置の設置を行う
・機器の準備:電話機・必要に応じて構内交換機(PBX)などを準備する
・加入権の購入(加入電話の場合):電話回線を契約するための権利を取得する

固定電話の導入費用

新規で固定電話を契約する場合は、表2の費用がかかります。
 
表2【NTT「加入電話プラン」の導入費用】

施設設置負担金(電話加入権の購入費) 3万9600円
契約料 880円

※NTT西日本「加入電話・INSネット 新規お申し込み」をもとに筆者作成
 
また、初期費用だけでなく、表3のような月額料金もかかります。
 
表3【NTT「加入電話プラン(住宅用)」の月額費用】

1級取扱所 2級取扱所 3級取扱所
プッシュ回線 1760円 1760円 1870円
ダイヤル回線 1595円 1705円 1870円

※NTT西日本「基本料金」をもとに筆者作成
 
固定電話を契約するならば、施設設置負担金を支払わなくてよい代わりに月額料金が割高になる「加入電話・ライトプラン」や、ひかり電話なども、選択肢として検討するとよいでしょう。
 

固定電話は法人やこれから起業する方におすすめ

固定電話には、社会的な信用度が高いことや災害時の連絡手段になることから、法人や、これから起業する方におすすめです。
 
また一般家庭の方でも、災害など、万が一の際の連絡手段が欲しい場合には、検討することをおすすめします。初期費用や月額料金がかかるため、ご自身にとっての必要性を考慮したうえで、導入の可否を決定しましょう。
 

出典

総務省 令和3年版 情報通信白書 第2部 基本データと政策動向 図表4-2-2-1 音声通信サービスの加入契約数の推移
東日本電信電話株式会社 固定電話から固定電話への通話料金
東日本電信電話株式会社 固定電話から携帯電話(0036を使用して行う通話)への通話料金
西日本電信電話株式会社 加入電話・INSネット 新規お申し込み
西日本電信電話株式会社 基本料金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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