節約のために会社で「カップ麺」を食べるのはNG？ニオイが迷惑と言われました…。

ランチ代を節約するために、職場でカップラーメンを食べる方もいらっしゃるでしょう。しかし共に働く社員の中には、カップラーメンのニオイを不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
 
もしカップラーメンのニオイで周囲に迷惑をかけた場合は、スメルハラスメントに該当するおそれがあります。そもそもランチにカップラーメンを食べることは、節約につながるのでしょうか。
 
本記事では、一般的な社会人がランチにかけている費用を紹介します。そのうえで、カップラーメンのニオイによるスメルハラスメントの可能性についても解説します。

社会人はランチ代にいくら使っている？

まずは、株式会社リクルートが運営する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が公表している「有職者のランチ実態調査（2022年3月実施）」によれば、社会人が平日のランチにかけている費用と内容は、表1の通りです。
 
表1

ランチ内容	価格
出前・デリバリーした食事	1274円
外食店内での食事	1104円
会議のお弁当や給食など、自分以外が用意した食事	736円
小売店で購入した食事	554円
自炊または家族が作った食事	368円

※株式会社リクルート「有職者のランチ実態調査（2022年3月実施）」をもとに筆者作成
 
また同調査によれば、社会人がランチにかける価格平均は720円とのことでした。総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、2023年4月のカップ麺1個あたりの東京都区部小売価格は183円とのこと。
 
そのため、平均価格を見ると、カップラーメンだけを食べたほうが費用を抑えられることが分かります。
 
また、社会人のランチの割合は、「自炊、または家族等が作った食事」34.9％、「小売店（コンビニやスーパーマーケット等）や飲食店で購入した食事」20.5％、「自分、または家族等が作った食事」18.8％であることが分かりました。
 
このことから、多くの社会人が節約のためにお弁当を持参していることが分かります。
 

職場でカップラーメンのニオイを注意されたらやめるべき？

職場でカップラーメンのニオイを注意された場合は、食べることを控えたほうがよいでしょう。近年では、職場における迷惑行為としてパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントのほか、スメルハラスメントと呼ばれるものもあります。
 
スメルハラスメントとは、対象者が放つニオイによって周囲に不快感を与えることです。職場の方が気持ちよく過ごせるように、ニンニクやキムチなど、ニオイがキツイものは持ち込まないように配慮しつつ、食べ物を選びましょう。
 

周囲に迷惑をかけない！カップラーメンに代わる節約ランチにシフトしよう

ランチにカップラーメンだけを食べる場合は、料理する手間が省けるうえに価格も安いため、節約になります。
 
ただし社員の中には、カップラーメンのニオイで気分を害する方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、スメルハラスメントとされて、ほかの社員に迷惑をかけるおそれもあります。
 
職場の方が気持ちよく過ごせるように、カップラーメンに代わる節約ランチを用意しましょう。例えば、自宅でおにぎりを握って持参する、職場近くのスーパーで割引されているお弁当を購入するなど、安くてニオイが弱いものにシフトする方法がおすすめです。
 

出典

株式会社リクルート ホットペッパーグルメ外食総研　有職者のランチ実態調査（2022年3月実施）
平日のランチ1回あたりにかける予算・平均値（全体／それぞれ実数回答）（7ページ）
先週の平日のランチは、どのように食事したか（全体／単一回答）（3ページ）
総務省統計局 小売物価統計調査（動向編）2023年4月 2.主要品目の東京都区部小売価格【2022年4月～2023年4月】「1001 うるち米（単一原料米，「コシヒカリ」）」～「2183 学校給食（中学校）」
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー