更新日: 2023.11.10 働き方

「扶養内」のパート主婦も対象に!?社会保険適用範囲拡大はいつから?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「扶養内」のパート主婦も対象に!?社会保険適用範囲拡大はいつから?
配偶者の扶養内で働くことで社会保険の支払いが免除されるため、扶養の範囲から出ないように調整をして、収入を得ている方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、2024年10月より社会保険の適用が拡大されるため、引き続き扶養の範囲内で働きたいとお考えの方は、注意が必要です。
 
現状の働き方を維持した場合、自分も社会保険に入らなければならないのかどうかは、早めに確認しておいたほうがよいでしょう。
 
本記事では、社会保険の適用範囲が拡大される時期や対象者について、社会保険に加入せずに扶養の範囲内で働く方法とともにご紹介します。
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社会保険の適用拡大はいつから?

これまではパートやアルバイトの方も、社会保険へ加入する条件を満たしている場合に限り、かつ職場の従業員数が101人以上である場合にのみ加入していました。
 
しかし、人口の減少と高齢化の加速が深刻化している背景から、2016年10月より社会保険の適用拡大への取り組みが始まっています。
 
当初は、従業員数が501人以上の規模の大きな企業を対象としていましたが、2022年10月以降は、従業員数101人以上の企業も適用拡大の対象に含まれました。そして2024年10月には、さらに従業員数51人以上の企業も対象になることが決まっています。
 

適用拡大の対象となる条件は?

2024年10月以降の社会保険の適用拡大にともない、加入の対象となる条件には、以下の5点があります。
 

●企業の従業員数が51人以上であること
●1週間に20時間以上働いていること
●2ヶ月を超える雇用が見込まれること
●所定内賃金(基本給および諸手当)が月8万8000円以上であること
●学生ではないこと

 
労働時間については、契約書に記載されている所定労働時間のことを指し、残業時間は含みません。
 
また、月8万8000円以上の所定内賃金には、残業代や賞与・休日手当などは含みません。
 

扶養の範囲内で働くにはどうすればよいのか?

社会保険に加入することで、健康保険や厚生年金などの手厚い保障が受けられます。しかし、毎月の給与から保険料が引かれるため、今までより手取り額が少なくなる可能性があります。
 
そのため「今まで通り扶養の範囲内で働きたい」と考える方も多いでしょう。
 
社会保険への加入条件を満たしている時点で自動的に加入することになるため、1週間の労働時間を20時間未満になるように調整したり、短期のパートで働いたりして、加入対象から外れる方法を考えましょう。
 

まずは職場が社会保険の加入対象になるかを確認しましょう

2024年の10月から、社会保険の適用範囲がさらに拡大されます。
 
そのため現在、扶養内でアルバイトやパートとして働いている方も、社会保険に加入しなければならなくなる可能性があるでしょう。
 
加入対象になるためにはいくつかの条件を満たしている必要があるため、まずは自分が当てはまるかどうかを確認してみることをおすすめします。
 
「手取り収入が減るのは困るので、社会保険に加入せずに扶養内のままで働きたい」という方は、条件を満たさない範囲で働く方法を検討しましょう。
 

出典

厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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